8/30追記
Facebookは米国時間8月29日に、「Facebook Watch」を日本を含めた世界中に拡大すると発表しました。
目次
Facebook Watchとは?
Facebookは新機能である「Watch」を、2017年9月に、リリースしました。
これはFacebookで制作された動画が見られる、Facebook限定のVOD(ビデオオンデマンド)サービスです。
視聴方法は他VODと同じく、Facebookユーザーであれば、無料で視聴することができます。
カテゴリ別の動画から見たい動画を探し、他ユーザーと会話をしながら視聴することもできます。
ユーザー離れ申告なFacebookの新たな柱となるか
各SNSが動画配信サービスを始めていることから、Facebookとしても無視できないもの。
高品質な動画で若年層を繋ぎ留めつつ、テレビのみで使用されていたブランド広告を引き寄せる効果も狙っていると言われています。
Facebookはユーザーの利用時間減少について問題視しており、CEOであるマーク・ザッカーバーグは、
「動画の表示本数を少なくすることで、質を上げる」とのこと。
米国の限られたユーザーを対象に、低コストで短い動画を配信から始められ、徐々に規模を拡大していく模様です。
現在では多くの動画クリエイターがWatchに投稿できるように、サービスを拡大すべく展開中です。
今後は動画クリエイターが、新たに進出する場として注目されています。
YouTubeからの意向を考えているクリエイターも予想されていますが、プラットフォームを維持するほどのベースを構築できるのかはまだ不明なもの。
動向については不安定な部分も見え隠れしています。
Facebook Watchの可能性
Facebookがエンターテイメント番組へ投資する額については、他動画配信サービスに比べると少ないものです。
製作費の増額を考えながらも、出資を継続する意思については確認されていません。
消極的にも見えるFacebook Watchですが、Facebook自体の規模を無視することはできず、ユーザーに視聴させることが難しいとしながらも、挑戦するエンターテイメント企業も存在します。
世界最大級のSNSで、番組が話題となれば、あらゆるチャンスを手にすることができる可能性が大きいことは予測できます。
新たなサービスによる大きな開拓を考える個人や企業は数多くいるでしょう。
Facebook Watchのラインナップは?
Facebookは予算をかけたドラマよりも、ユーザー間で話題になる動画を配信することで、他VODサービスを超えることを望んでいます。
メジャーリーグのワンシーズン独占配信を獲得するなど、規模を広げる動きも見せています。
Facebookで動画を視聴するという認識は低く、ユーザー数は多いものの、いまだ始まったばかりのFacebook Watchは話題性としても認知度は低いものです。
また、Facebook Watchは番組内容の自由度が高く、制作する側にとっては契約しやすいというメリットも。
独占配信権を要求するケースもありますが、売上面の保証が大きいことを魅力として見ている企業もいるため、今後の動向に注目が集まるでしょう。
注目のダークドラマ「Sacred Lies」
Facebook Watchオリジナル作品中で話題なっているのは、両腕の無い少女が主人公のダークミステリーの「Sacred Lies」。
カルト集団から逃げ出しできた少女を軸に、集団殺人事件を追うFBIが捜索する物語。
グロテスクな描写が話題となっています。
Facebook Watchは日本では未展開
そんなFacebook Watchは、まだ日本のFacebookには実装されていません。
日本でのVODはNTTによる「dVT」が大きく占めており、さらに「Hulu」「U-NEXT」の上位3社が市場の半分のシェアを占めている状態です。
現時点では苦戦している「Netflix」も、質の高いオリジナルドラマや映画を展開しているので今後シェアを伸ばすと予想されます。
2018年では後発の「AbemaTV」がシェアを伸ばし、VODの変動が注目されています。日本市場にFacebook Watchが参入し、シェアを伸ばすことができるかは不明です。
視聴者参加型の機能を増やしつつ、広告を提供する企業やクリエイターを巻き込んで、米国内で徐々に拡大されているFacebook Watch。日本ではどのような展開がされていくか、期待している人も多いでしょう。