ガールボス シーズン1第11話のあらすじ&感想
第十一話:「クズ人間」
ネットでのストアが閉められてしまってすることがなく一人で部屋にこもるソフィアは、クリスマスだというのに気持ちも真っ暗です。
聖歌隊にまで怒鳴った彼女は、思いついて最初の取引だったジャケットを取り戻すことにしました。
どん底再びのソフィア
現在のソフィアは無職で、友達もおらず親とも仲たがい中。
最初のころに比べると1年間でそれなりに稼いだお陰でアパートを追い出される恐れはなさそうですが、どん底には違いありません。
ドン底アゲイン!
父からのクリスマスディナーの誘いは無視しましたが、シェーンから心配している留守電が入ると、ちょっと考えます。
シカゴにおいでよ、でもこっちは寒いから、ジャケットももっておいで、という彼の留守電を聞いて、考えるわけです。
ジャケット・・・・そうだ、私にはジャケットがいる、と。
そこで彼女はチケットをとって飛行にのり、シェーンがいるシカゴへ飛ぶ・・・のかと思ったら、行き先はサンアントニオでした。
そこはソフィアが古着業で生計をたてようと決めた最初のきっかけ、ヴィンテージのジャケットを買ってくれた最初の客がいるのですね。
彼女は、今のどん底状態はそもそもあのジャケットが原因だった、と思い、取り返すことにしたのでした。
それはまるでジャケットさえ取り返せば時間も撒き戻って全てがよくなる、と信じているようです。
だけどジャケットを買ってくれた女性の家の玄関では、その夫が「大金を出して買ったものだから」と断るのです。
しかしソフィアが2000ドルを出すと、買った本人である妻はあっさりとジャケットを返品。
まあ、20万も出して買ってないだろうしね・・・。ソフィア、金稼いでて良かったね。
どうせまた売るんでしょ、と言われたけれど、イーベイではもう商売できないのと伝えます。
すると理由を聞いた夫婦に、「やられたらやり返しなさいよ、テキサス風に」とたきつけられ、彼女はにやりとするのでした。
ゲイルに宣戦布告!だけど逆に・・・
自分がイーベイからはじき出されて商売が出来なくなったのはゲイル率いる「ヴィンテージ・ファッションの会」のせいだと判っていたソフィアは、
次はリノまで飛んでゲイルを脅しにいったのですね。
ゲイルは最初、歓迎の意を見せて家に通そうとしますが、
ソフィアが、あんたがやったってことは判ってる、いつか必ず仕返しをするから覚えてろ!
と呪いの言葉をはくと、キッと顔を険しくします。
「やったのは私じゃないわ、イーベイよ。
それに、言わせてもらうけど、あなたはクズ人間よ。
母親に捨てられて当然だし、私でもそうした」
と力技でぎりぎりと抱きしめられながら言われます。
これにはさすがのソフィアもショックを受けて固まってしまうのでした。
母との再会
ゲイルの言葉に古傷があいた状態で空港で座っていると、仲がよさそうな母娘の姿が目に入ります。
それは幼き頃、母が出て行く前の自分たちの姿のように見え、ソフィアは決心をして帰りのために買ったチケットを交換にいくのですね。
行き先はカンザス州のウィチタ、そこにはソフィアの母親がいるのでした。
母の居場所は知っていたのでしょうね。
きっと娘には頻繁ではなくても連絡もしていたのでしょう。
母は舞台女優らしく、ソフィアは彼女の舞台を観客席から眺めます。
母親も最後のお辞儀の時に気がついたようですが、ショーの終わりに舞台裏に覗きにいくと、笑顔で受け入れてくれるのですね。
「綺麗になって・・・!」と言っているときの母、キャサリンの笑顔は本当に嬉しそうです。
長い間あっていなかったけれど、娘のことは忘れなかったのかもしれません。
ソフィアもほっとしたように会話をするのです。
目の綺麗なブルーが一緒だわああああ~!良かったね、ソフィア。
きっと長い間あってない母親を尋ねるのは勇気がいったことでしょう。
その後、母の打ち上げの飲み会へ連れて行かれますが、
母のキャサリンは何と30代後半といっているようでソフィアは専属のネイリストと紹介されます。
しかし、やっぱり親子ですよ、過激なところがそっくり!!
母はなんと、次の舞台での主役を掴むため、「今から監督とトイレでヤッてくるわ」と言い出し、
ソフィアをどん引きさせるのです。
その後は目的を果たして酔っ払った母と、家にないからという理由で閉まっている店からクリスマスツリーを万引きし、
母の家でワインを飲みつつ愚痴を零していました。
楽しんで万引き・・・しかも強引に屁理屈つけて。
間違いなく親子だ!!あの親にしてこの子あり!
母の家出理由と修羅場
バーで飲んでもワインを飲んでも中々ソフィアが酔えないのは、心の中に気になっていることがあるからですよね。
彼女は意を決して母に聞くのです。
「なぜ出て行ったの?」と。
すると母のキャサリンは、
「お父さんから逃げ出す必要があったのよ、いつからか、あの人は私の夢を壊すようになったから」
と説明、実際にやることなすこと全て父に反対されてイライラしていたソフィアは、わかるわ、と頷きます。
だけどソフィアがクズ人間だから出て行ったのではない?と聞いたときは、母は全力でこれを否定、
ソフィアはやっと心の底からホッとするのでした。
「自分を幸せに出来るのは自分だけよ。他人が必要なんて嘘なの」と母はすごく真剣にいいます。
ソフィアは安心したのでしょうか、涙目で頷きます。
母にしばらくいたら?と言われて嬉しそうにそうねと言うのですが、
翌朝、舞台の昼の部に出演する母についていくと、修羅場に遭遇してしまいます。
何と、トイレでエッチすることで次の舞台の主役を手に入れた、と思っていたキャサリンに、監督は冷たくこういうのですね。
「主役は他の人にした。君は年をとりすぎだ」と。
これが、現実なんだろうと私も思います。
演技の世界でなくともこういうことは日常茶飯事でしょう。
しかし、激情の母娘ですからねえ!盛大にキレまくったキャサリンはその場で罵詈雑言の大暴れ!
メンバーや監督をボロクソにこき下ろしてその場を去るのです。
一部始終をみていたソフィアは、これからハワイにいって二人でゆっくりしない?と誘う母に断りました。
しかし寂しそうで諦めたような母に、ソフィアは自分が着ていたあのヴィンテージジャケットを差し出して言うのです。
「また世界に“ナメるな!”と言いたい気分のときに着てね」
母は優しい笑顔で、ジャケットを受け取りました。
謝罪と決意
次にソフィアが飛行機にのって向かったのは、何と、またゲイルのところです!
雪国から温かい土地へ・・・頻繁すぎて風邪引きそう。
ゲイルは出てこないだろうと踏んで、ソフィアは何と彼女の家の前で聖歌を熱唱、ついにゲイルを引き出すことに成功します。
当然ながら喧嘩腰に出てきたゲイルですが、ソフィアが改まった顔でこういうと仰天して動きを止めます。
なんとソフィアは、「ごめん。それから、ありがとう」といったのです!!
ごめんはともかく、ありがとうは?と怪訝な顔をするゲイルに、ソフィアは言いました。
「イーベイを追放されたのは最高のギフトだったわ。私はクズ人間を卒業するの」
そして、でももうイーベイでは販売は出来ないわよ、というゲイルに、自分でサイトを作ることにしたの、と決意を述べます。
ゲイルはしばらく無言でしたが、じゃあ、とタクシーに向かうソフィアを引き止めるのですね。
そして玄関階段を下りながら、歌を歌いだします。「一緒に!」って。
二人でクリスマスソング歌ってるよ(笑)あははは、だけどこれで、ゲイルとは仲直りですね。
次は父の番
リノから帰りの飛行機の搭乗を待っている間、
ソフィアは今度は、母と別れたあとに父と一緒にいて笑っている自分の姿を思い出します。
そしてゆっくり笑顔になるのですね。母との思い出があって、母に会いにいきました。
では次は・・・父の番です。
お父さんも色々問題はありますが、ソフィアを愛してくれていることは間違いありませんもんね。
彼女は父の家をたずね、二人で一緒にクリスマスディナーを囲むのでした。
にっこりと、優しい顔で。
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