BONES -骨は語る- シーズン12第7話のあらすじ
第七話:「迫りくる過去」
最近前よりも元気なマックスをいぶかしみ、ブレナンは父を詰問、
心臓の手術をしてペースメイカーを入れていたことを告白させます。
大手術を娘に内緒にしていたことに激怒するブレナン。
そんな時、公園で腐乱死体が発見されました。
遺体はアジア系の70代の老女で、激しい拷問の後があったとわかります。
一体誰が何のために老女に拷問をしたのでしょうか。
BONES -骨は語る- シーズン12第7話の感想
今回は・・・
色々、色々と凹む話でした・・・。
あああ・・・まだ悲しいです。
以前、ブースの親友で戦友でもある元神父のアルドが殺された件がまた動き出しました。
公園で腐乱死体として放置されていた引きこもりの老女の遺体を調べていくうちに、
判ったことは衝撃の事実ばかりでした。
老女は引きこもり故、日用品も全て通販で買っていたこと、
その為外の世界をつないでくれるのは、宅配便の担当者だったこと、
その宅配便を届けてくれていた従業員はマイク・リースといって、
ブースと同じ隊にいた元兵士だったことがわかったのです。
そしてマイクは行方不明。ブースは嫌な予感に顔をゆがめます。
老女の遺体を調べるジェファソニアンでは、
彼女が長時間にわたって拷問されていたこと、
しかしその後あっさりと喉を掻き切られて亡くなったことが判ります。
FBIでそれを聞いていたブースは検事のキャロラインは、
それは老女から望んでいた情報を得ることが出来たからだろう、
と推測しますが、
老女は何も知らないだろうことを考えて、
元兵士であるマイクから情報を得るために、
目の前で老女を拷問したのではないか、という結論にたどりつくのです。
何て酷いことを~!!
マイクは親しかったお客さんである老女を目の前で拷問されて、
情報を聞き出されたのでした。
可哀相・・・無実の老女は勿論のこと、
それを目の前でされたマイクも相当可哀相です。
カムはブースに注意を促します。
きっと犯人はセルビアでブースが将軍を射殺したことを知ったのだ、と。
ブースは子供たちとマックスを最高の防御を誇るセーフハウスへ避難させました。
老女の遺体から、メンバーは次々と情報を得ます。
引きこもりだった彼女についているはずのないコリー犬の毛、
ビリヤードなどで使われる高級チョークの欠片など、
それらを総動員してアンジーが調べた結果、
20年前にセルビアから移住した一人の男が浮かび上がりました。
ブースとオーブリーはすぐさまそのバーへ行きます。
男はバーの経営者でしたが、
ここには犯罪と関係あるものはこない、と怒ります。
その時ブースの目に入ったのは、
店に飾ってあった男の子の写真でした。
トロフィーをもってにっこりと笑っているその子をブースは見たことがあったのですね。
そう、自分が撃ち殺した将軍が抱きかかえていた、その子供だったのです。
子供は8歳でセルビアからアメリカに連れてこられ、
養父母のもとで育ったことが判りました。
何と彼は現在のアメリカのヒーローだったのです。
イラクへ派遣されて数々の賞を兵士として受けていましたし、
現在は救命士として働いてもいたのです。
アメリカでの名前はマーク・コバック。
ブースはオーブリーと彼を訪ねますが、
妻は彼のセルビアでの過去を知らず、
夫妻は目の前で喧嘩を始めてしまいます。
いい人・・・そう、ですよ?
イケメンだし、救命士だし、
セルビアにいた頃のことは幼くて記憶にない、と言ってますし。
父親のことは知っていましたが、
アメリカでの養父母が自分の両親だ、と断言もしました。
だけどブースもブレナンも彼を疑っています。
疑っているのは検事のキャロラインも同じでした。
彼女は秘密裏にアメリカ軍が実行したマークの精神鑑定書を手に入れたのです。
その結果は「何の障害もなし」。
キャロラインはオーブリーに、これはおかしい、と断言します。
「彼は目の前で父親を殺されただけでなく、アメリカにきてからは戦争にも行ったのよ。
何の精神障害も負っていないなんて普通じゃないわ」。
ここからが、優秀検事であるキャロラインの名言なのですよ。
彼女は言うのです。
「長年犯罪者を起訴してきて学んだことは、
何の障害もない人間には必ず隠し事があるってことよ。
彼は何かを隠しているか・・・完全なサイコパスか、よ」
そうですよね。
ブースも未だにトラウマに悩み、ギャンブル依存症です。
元隊員たちも中々世の中に馴染めず色んな障害と闘っているのです。
マークだけは何の障害もなく、現実世界で普通に暮らしている、
そんなわけはないのですよね。
戦場というのはそれほどに人間の精神を壊すもののはずなのです。
・・・マーク、ちょっと怖いよおおおお!
ここへきてこのイケメンが薄ら怖く思えてきました。
あのにっこり笑顔の下には冷酷な拷問魔が隠れているのでしょうか。
ジャックやアンジーの活躍で、
廃墟のジムでブースの元同僚であるマイク・リースの遺体が発見されました。
やはり目の前で老女を拷問してマイクから情報を引き出したようです。
しかもそれだけじゃないのですよ~!
なんと、マイクは犯人によって、
蘇生させられながら拷問を受けていたのです。
長い時間、様々な方法で拷問をしては、
死なないように処置をしていたとわかりました。
何て残酷なんだ~・・・。
ボーンズには全シーズン通して残酷なサイコキラーは何度か登場してますが、
この犯人が一番残酷なのは間違いありません。
ブースはマーク・コバックが犯人だ、と確信を持ちます。
だけど証拠が何もありません。
イライラとするブース。
するとそこに、マーク本人が現れて言うのです。
「ブース捜査官、助けてください。私は濡れ衣をきせられているのです」って。
この野郎~!いけしゃあしゃあと~!!
そう思いつつ、やっぱりこの人は犯人じゃないのかな、
なんて揺れる視聴者心・・・。
まあやっぱりイケメンですしね、
履歴を考えればただ利用されているのかなあ、と、思いたい気持ちがあります。
だけどその時、事態は動き出しました。
何とブースとブレナンの子供たち、
そしてブレナンの父であるマックスが避難しているセーフハウスが、
銃撃をうけたと情報が入ったのです!!
きゃーっ!!
ブースとブレナンは現場へ駆けつけます。
だけど、子供たちは無事でした。
あああ・・・良かった、本当に良かった・・・
そう思っていると、そこに担架に乗せられて運ばれていくマックスの姿が!
どうやら犯人と撃ち合ったようです。
マックス、さすがですよね。
転んでもただでは起きない、というか。
最高の警備だったはずのセーフハウスがバレた理由は、
だけどマックスだったのです。
彼がいれたペースメイカーはその性質上、
GPS機能がついているんですね。
それを追跡された、というのが場所がバレた理由だったのです。
だけど銃撃されたとわかるやいなや、
子供たちを地下へと逃がしてテレビをつけ銃撃戦の音を消し、
自分は捜査官達と共に戦って犯人を射殺したんですよ。
さすがマックス!!
元々犯罪者であるマックスは思う存分その機敏さを発揮したわけですね。
マックスは手術を受けることになり、
怒り心頭のブースはジェファソニアンからのマイクを蘇生させながら拷問した、
という情報を元にマーク・コバックが使っている救急車を徹底的に捜査します。
そしてついに見つけるのです!
マークがマイクを拷問し、蘇生していたという証拠を!
マークはついにブースに逮捕されました。
その瞬間、マーク・コバックはそれまで自分は被害者だ、
と言って悲嘆にくれた表情をひゅっとかえるのです。
ちょっと微笑んで。
ブースを見上げて言うのです。
「俺の父を殺したのは、お前か?」
って。
やっぱりあんたが犯人かーっ!!!
あの薄ら笑いの表情の、とても怖いこと!
すごく気持ち悪い表情をするのです。
うわー、この人本当にサイコパスなんだわ!
と思った瞬間でした。
ブレナンは病室でマックスが目覚めるのを待ちます。
そしてゆっくりと目覚めたマックスに、子供たちは無事であること、
マークは逮捕されたことを伝えます。
しばしの父娘の時間。
だけど悲しいことに、マックスの様態は急変するのです。
そして、亡くなってしまいました・・・。
犯罪者で、ブレナンたち兄妹を守るために妻と身を隠した父が、
再び出会ってからは和解して一緒に子育てをしてきた父が、
いつもブレナンのことを心配して身を守ってくれていた父が、
亡くなってしまいました。
可哀相なブレナン。
彼女は心の支えの一つを失ってしまったのです。
今回はブースもブレナンも、というか登場人物全員が可哀相でした。
涙が止まりません。
次回には、ちゃんとこの事件が終わっていますように~!