BONES -骨は語る- シーズン12第10話のあらすじ
第十話:「降ってきた遺体」
道路を走行中の車に橋から投げ捨てられた人間が激突するという事件が起きます。
車は炎上し、黒こげに。ブレナンはこれは自殺にみせかけられた殺人だと断定、捜査が始まります。
インターンのウェンデルは博士号をとるための論文のテーマが決まらず、
ジャックに話しながら悩んでいました。
ブレナンはそのウェンデルを見て、あることを思うのです。
BONES -骨は語る- シーズン12第10話の感想
いよいよファイナルシーズンも最後に近づいてきている、という感じですね。
これまでの登場人物全員カムバックか?
という状態です。
今回は、懐かしのメイヤー博士が再登場しました。
この方は確か80代近くでまだ現役で法人類学者をしていて、
結婚も複数回したことがあるという素敵で何事にも情熱的な女性でしたね。
ブレナンは憧れをもっていたものです。
その彼女は今、法人類学に情熱を失ったそうで、
今は動物学をしているとか。
何でもやり始めれば上まで上り詰める彼女らしく、
今は動物学の研究でジェファソニアンに出入りしているようですから凄いですよね。
才能の塊です。
さて、空から降ってきた遺体は、
ブレナンによって既に死亡していたと判断され、殺人事件となりました。
遺体から身元を確認すると、
「マット王」とよばれるマットレスの販売で有名になったロン・バークマンという経営者であることがわかりました。
まずは彼の店を切り盛りしている店長が呼ばれます。
店長の女性は、いつかはこうなると思っていた、というのですね。
というのもロンは、マットレスの販売に情熱が薄れ、
うまくいったCMの仕事が楽しかったからと自費で映画製作を始めることにしたそうでした。
今回の事件はお前が監督しろ、
とブースに任されたオーブリー。
張り切ってボスになろうと頑張ります。
被害者のロンが作っていた映画製作場所まで行き、情報を集めます。
途中から、この被害者のロンは、
映画界の波にさらわれてしまったのだな、とわかってきます。
つまりお金を出して自分の好きな映画を作ろうとしたけれど、
有名な俳優を起用しようとしたことで俳優の意見を聞かざるを得なくなってしまい、
彼が最初に考えていた感動のストーリーは陳腐で低俗なB級のホラー映画へと成り下がってしまったのでした。
最初殺害場所だと思われた遊園地も、
病気の少年が始めて遊園地にくるシーンをとりたいと言われて了承したのに、
いざ始まってみると裸のお姉ちゃんと着グルミが走り回るスプラッタ場面に出くわして激怒してしまったオーナーがいるのですね。
そりゃあびっくりしたでしょうね、
病気の少年じゃなくて血まみれのトップレスのお姉さん達がいれば。
結局映画は、起用したかった俳優の好みの映画にどんどん書き換えられていってしまったのでした。
それでついに切れたロンは俳優に掴みかかり、殴る蹴るの喧嘩をします。
そのために遺体にはたくさんの情報がついてくることになったのですね。
しかしジェファソニアンのブレナンやウェンデルは、
死亡原因となったのはパイプ状のもので殴られたこと、
2階ほどの高さから落ちたことだ、と発見します。
その結果、ロンの死亡は映画が原因ではないと判ったのですね。
ロンは映画は諦めきっていて、もうどうにでもなれ、と思ったのでしょう。
彼は自分が切り盛りしていた店に戻るつもりだったのです。
結局犯人は、ロンの店を切り盛りしていた店長の女性でした。
セール期間中にオーナーで店長のロンがいきなり休職して映画にのめりこんでいった穴を埋め、
一生懸命に働いていた彼女です。
いきなりロンが戻ってきて
「映画はやめて店に戻る」
そういったことで彼女は思わずカッとしたのでした。
今更彼の右腕には戻れない、
そう思った彼女はついロンを怒りに任せて押してしまい、
ロンは店のポールに激突。
そのまま2階から落ちてしまったのです。
そこで警察に届けていれば、
事故だったということになったかもしれないのにねえ・・・。
彼女は遺体を橋の上から投げるという工作をしてしまったのでした。
中々論文のテーマが決まらないウェンデルは、
ジャックにからかわれています。
ブレナンは自分が楽しく取り組んだ論文のテーマが決まらないことに、疑問を抱きます。
そこでたまたまあったメイヤー博士に質問するのですね。
「人が情熱を失ったときは、判るものですか?」って。
メイヤー博士は答えます。
「普通は判らないかもしれないわね。だけどあなたはわかるでしょう?今の職場を誰かにおわれたら、どんな気持ちがするか考えてみたらいいわ」。
つまり今の立場を誰かにとって代わられても、
さほど影響がなければそれは情熱を注いでいるというわけではない、
ということなのでしょう。
ブレナンはアンジーにも聞きます。
「仕事に情熱をもてないというのを、どう思う?」。
アンジーは
「皆が皆好きな仕事をしているわけじゃないわ。生活のためよ、そうである人は多いでしょう」
と答えますが、ブレナンを心配します。
そりゃあブレナンがそういう疑問を持つこと事態が珍しいですよね、
アンジーの心配は最もです。
ブレナンはウェンデルを呼んで言います。
「あなたは法人類学が天職ではないかもしれないわね。やり直せるうちに、自分が情熱を注げるものを探してちょうだい。才能を無駄にしないでね」
と。
最初は首になったのかと仰天するウェンデルでしたが、
そうではないとわかるとホッとしていました。
確かに自分は、博士や他のインターンに比べると法人類学に対する情熱は少ないと感じます、
と考えだすのです。
でもある程度、仕方ない部分もありますよね。
ウェンデルは貧しい地区で成長し、
周囲の人から援助してもらって大学へいった苦労人です。
途中で骨髄ガンにもなっていますし、情熱が最優先ではなかったでしょう。
お金を稼げる、そして社会的地位があるものになりたいと願ったはずです。
ブレナンのウェンデルへのアドバイスは彼を愛するゆえでしょうけれど、
中々難しい問題だなと感じました。
勿論、誰にとっても情熱的に出来る仕事とめぐり合って、お金を稼げる。
それが本当は一番幸福なことであるのは間違いないでしょうけれど。
今回の事件を無事に解決へ導いたオーブリーは、
ブースに認められて嬉しそうです。
「また事件を任せてくれますか?」と聞いたオーブリーに、
だけどブースは「ノー」というんですね。
ちょっと凹むオーブリー。
だけどブースは嬉しそうに言いました。
「ロスからお前を監督者に、って話が来ている」と。
今のエージェントという肩書きから、
スペシャルエージェントになるってことですね!
つまりオーブリーは昇進です~っ!!
ロサンジェルスは遠いですが、彼が望むポジションになれるのですね!
喜ぶオーブリー。
3秒前は凹んでましたから、本当に嬉しそうで見ているこっちも笑顔になりました。
ちょっとずつ、こうして登場人物たちが片付いていくのが悲しいですが、
ファイナルシーズンもあと2話ですね。
まだカムとアラストの結婚式もあるはずですし、続きが楽しみです!