2017年からNetflixで配信されている「アンという名の少女」がおもしろいんです!
しかも、老若男女、家族みんなで楽しめるドラマなんです!
海外ドラマって、リビングで家族そろって観るのに抵抗がある作品が多いですよね?
突然ラブシーンが出てきたり、バイオレンス満載だったり。
「アンという名の少女」だったら大丈夫。
笑って泣けて、お父さんはお父さんなりに、子供は子供なりに楽しめるドラマです。
家族みんなで思わずウルッときてしまうかも?
「でも、赤毛のアンでしょ?なんか昔、観た気もするし」
と思ったそこのあなた!
確かに「赤毛のアン」は何度か映画化されてきました。
それだけ「赤毛のアン」は不朽の名作で、世界中にファンも多いからでしょう。
「アンという名の少女」が、これまでの「赤毛のアン」の映像作品とどう違うのか?
その魅力について、たっぷりご紹介します!
「アンという名の少女」の魅力
シーズン1の1話から、きっとあなたはアンのとりこになるはず。
それくらい「アンという名の少女」のアンは魅力にあふれています。
「赤毛のアン」といえば、感受性豊かな孤児のアンが、
お茶目な失敗を重ねながらも明るく伸び伸びと成長していく物語を思い浮かべる人も多いでしょう。
でも、「アンという名の少女」の魅力は、それだけではないのです。
・現代的な視点で描かれた「アンという名の少女」
「アンという名の少女」は「赤毛のアン」の原作をベースにしています。
でも、生きていれば楽しいことばかりではありませんよ、という面も描き出しているのです。
たとえば、いじめや人種差別、LGBTなど、原作や過去の映像作品では触れられていなかったことにも着目。
想像力豊かなアンの魅力は「普通と違う」ことから、孤児院で激しくいじめられ、学校でも孤児としてあからさまに差別されます。
他にもマシューやマリラの兄と妹が、なぜ独身のまま年老いて二人で暮らしているのか。
過去の出来事にときどきフラッシュバックしながら、明かされていきます。
また、原作にはない人物も登場します。
「赤毛のアン」を読んだ人には、少し違和感を感じるところがあるかもしれません。
それでもこのドラマが多くの人の共感を得ているのは、
人の心の奥底にしまい込んでいるものに、ふとしたシーンの何かが重ねられるからではないでしょうか?
そのシーンは人それぞれ違っても、おそらくそこが涙腺がゆるむポイントなのだと思います。
登場人物も皆とても魅力的で、特に主人公のアンはこれぞまさに「赤毛のアン」のアン・シャーリー!
マシューとマリラも、これ以上の配役はないんじゃないかと思われるほど、ぴったりハマっています。
原作とは多少異なるところはあるものの、もちろんお馴染みのエピソードも描かれています。
「赤毛のアン」のファンも原作を思い出して、
「そうそう、こういう場面があった」と懐かしい気持ちになりながら、生き生きと映像化されているのを楽しむことができますよ。
・「ブレイキング・バッド」のモイラ・ウォリー=ベケット制作・脚本
「アンという名の少女」の製作・脚本ははモイラ・ウォリー=ベケット。
「ブレイキング・バッド」のプロデューサー・脚本家として、エミー賞も獲得した女性です。
モイラ・ウォリー=ベケットは人間の深い部分までえぐり出すのがうまいですよね。
「アンという名の少女」をただの夢見る夢子ちゃんのお話で終わらせていないのも納得です。
また、「赤毛のアン」といえば、美しいプリンスエドワード島の自然をイメージする人も多いと思います。
「アンという名の少女」のシーズン1の1話の監督は、
美しい映像美で知られる映画「クジラの島の少女」の監督ニキ・カーロ。
この1話目は映画並みに長い88分となっていますが(他は各話44分)、
まさにこの最初の1話で観る者をドラマの世界に引き入れてしまう監督の力量もさすがです。
実際の撮影はプリンスエドワード島で行われた部分もありましたが、
予算の関係もありカナダのオンタリオ州トロントでも行われました。
それでも自然の四季の美しさに変わりはなく、「赤毛のアン」のイメージどおりとなっています。
製作総指揮の一人、ミランダ・ドゥ・ペンシエが語ったところによると、
「アンという名の少女」では「ドキュメンタリーレベルのリアリズム」を目指したとのこと。
セットや衣装もディテールまで凝っており、19世紀後半にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。
「アンという名の少女」は他のスタッフも女性が多く、随所に女性ならではの感性が光るドラマに仕上げられています。
・1,800人の中から選ばれた主役は「エイミーベス・マクナルティ」
ドラマの主人公アンを演じるのは、エイミーベス・マクナルティ。
ドラマが始まった頃は14歳でしたが、演技力が半端なく素晴らしく・・・というか、
演じていることを感じさせないくらい、アンになりきっています。
アン役のオーディションはカナダ他、海外でもオーディションが行われ、
1,800人以上の少女の中からエイミーベス・マクナルティが選ばれました。
正直なところ、エイミーベスの容姿はかわいいとか美人の類ではありません。
でも、彼女の透明感や聡明さや、喜怒哀楽すべての表情に、これぞ本物のアンと感じさせるものがあるのです。
ちなみに、「アンという名の少女」のアメリカのプロモーション用のポスターで、
アン役エイミーベスの画像には修正が加えられ、一部のファンから批判を受けました。
実物よりも目や歯の色を明るくして、そばかすを減らし、目の下のくまを消すなどの加工が施されたのです。
エイミーベスを撮影した写真家ケイトリン・クローネンバーグは、
加工された画像を見て、
「写真を撮った本人としては、この画像を見てかなり驚いた。
エイミーベスの魅力の素晴らしさには、まったく何も加える必要はない」
と自身のフェイスブックで語っています。
エイミーベス・マクナルティはアイルランド出身で、これまでも子役としていくつかのテレビやドラマに出演しています。
でも、アンほどの大役は初めてのこと。なのに、これほどヴィヴィッドにアンになりきるとは!
エイミーベスのインスタグラムでは、彼女の七変化とも言える様々な表情を見ることができますよ。
https://www.instagram.com/p/BqIzowsnA-p/
シーズン3の製作が発表!
「アンという名の少女」、まずは騙されたと思って、シーズン1の1話だけでも観てみてください!
きっと続きが気になって、2話、3話とずっと観たくなるはず。
現在、「アンという名の少女」はNetflixでシーズン2の最終話まで配信されています。
高い評価を受けて、今年2018年8月にシーズン3が製作されることが発表されました。
アンを演じるエイミーベス・マクナルティは、シーズン2が始まったとき、ずいぶん身長が伸びていました。
これからもアンの物語は成長期の少女として進んでいくのでしょう。
エイミーベスことアンが、シーズン3でまたどんな新しい姿を見せてくれるのか、楽しみですね!