【GOT】ゲームオブスローンズの世界の宗教解説

ゲームオブスローンズの世界はフィクションではありますが、まるで実在する化のような独自の文化や宗教が存在します。

あまり詳しく一度に語られることが少なくあちこちで情報が小出しにされるため、「あれ、これ何だっけ?」と思う方もいるかもしれません。

今回はゲームオブスローンズの広大な世界を整理する手がかりとして、ゲームオブスローンズの宗教を解説していきます。

七神正教

画像引用元:https://gameofthrones.fandom.com/wiki/The_Seven

七神正教は、現在の七王国で最も強く根付いている宗教です。

元々は最初の人々を征服したアンダル人が持ち込んだ宗教であり、作中に登場する七王国民の多くはアンダル人の血を引いているため広く信仰を集めています。

当然代々の王家も七神正教なので、結婚や決闘裁判などの各種儀式も七神正教の儀式にのっとって行われます。

ことあるごとに「乙女が美しさを与えますように」とか「慈母のお慈悲を」とか「厳父が裁きを与える」といった口上を口にするのはこの信仰が根本にあるためです。

七芒星をシンボルとしており、それぞれの頂点が七神正教の信仰する以下の七柱の神を表しています。

  • 厳父(裁きを司る。裁判の時に祈りを捧げられる)
  • 慈母(慈悲・平和を司る。出産の際や罪人が許しを乞う神)
  • 乙女(清らかさ・美しさを司る。女性の美徳の神であり女子に祝福を与える)
  • 老嫗(知識や賢さの神)
  • 戦士(勇気・力を司る。戦の際に祈る神)
  • 鍛治(技術・想像力。技術者や職人の神)
  • 異客(死神。お葬式の時に名前を呼ばれる)

狂信者 雀聖下(ハイ・スパロー)について

七神正教といえばシーズン5・シーズン6で猛威を振るったこの方。

画像引用元:https://www.hbo.com/game-of-thrones/cast-and-crew/high-sparrow

ハイ・スパローはもともと七神正教の狂信者である雀たちの一員で、全ての人々の平等を説きながら自らも質素な暮らしを送っていました。

当時七王国はエイリス・ロバート・ジョフリーと三代に渡って民衆に対して無関心か残酷な王が続いていたのもあり、貧富の差が激しくスラム街である蚤の溜まり場には貧民が溢れているような状況でした。

こんな状況なのでハイ・スパローの教えは貧民層の支持を集めており、強い影響力を持っていました。

サーセイはこの力を統治に利用しようと近付き取り立てて武力を与えたのですが、もともと貴族層を非難していた上狂信者だったため、与えられたその力を貴族達に向けるようになります。

結果的に

  • マージェリー・ロラス・サーセイを罪人として捕えて投獄する
  • サーセイの心をへし折り贖罪の道を歩かせる

といった事態にまで発展します。ジョフリーの後を継いだトメンが気弱で決断力に欠けた王だったのもあり事態は泥沼化してしまいましたね。

結局はベイラー大聖堂に集まったところを部下のセプトンやセプタと一緒にワイルドファイアーで木っ端微塵に吹き飛ばされてしまいました。

古の神々

古の神々は、森の子らがエッソスから渡ってきた最初の人々に伝えた宗教です。

もともと最初の人々は侵略者だったのですが、ホワイトウォーカーと戦うため森の子らと同盟を結んだため、彼らの信仰が伝わったものと思われます。

信仰する対象は自然の神々であり、特に名前はついておらず寺院や聖堂のようなものは存在していません。しかし古の神々を信じる人々はウィアウッドと呼ばれる白い幹に赤い葉をつける針葉樹を神聖な木としており、強いて言うならこれが神社のような存在かもしれません。

画像引用元:https://www.popsugar.com/entertainment/What-Weirwood-Tree-Powers-Game-Thrones-46038283

北部人の祖先は最初の人々であるため、北部では七神正教ではなく古の神々が信仰されています。作中ではナイツウォッチの誓いやラムジーとサンサの結婚式などがウィアウッドの下で行われているのが確認できます。

緑視者(グリーンサイト)

北部には、稀に狼潜り(ウォーグ)と呼ばれる超能力者が生まれます。彼らは獣に乗り移り視界を借りて意のままに操ることができます。そのウォーグのうち1000人に一人の割合で緑視者(グリーンサイト)と呼ばれる能力を持つ者が生まれます。

彼らはウィアウッドを通して過去と未来の光景を垣間見ることができ、人間の歴史を記憶する存在です。人間を滅ぼそうとするホワイトウォーカーの王、夜の王がブランをつけ狙うのはこれが理由です。

作中ではブラン、ジョジェン、三つ目の鴉の三人の緑視者が登場します。 古の神々との関わりは不明な部分が多いですが、ゲームオブスローンズの宗教はしばしばその信仰者に魔法の力を授けることがあるため、緑視者の力も案外古の神々の力に由来するものかもしれません。

【GOT】緑視者(グリーンサイト)と狼潜り(ウォーグ)の能力まとめ

光の王

光の王(ル・ロール)は、ウェスタロスと狭い海(ナロウ・シー)を挟んだ向こう側にあるエッソスを起源とする宗教です。

信仰対象は命と炎を司る太陽神であり、司祭たちの中にはその力を借りて魔術を行使できる者がいます。都市国家ブレーヴォスに光の王の宗教の本拠地らしき寺院を持っています。

作中で登場する信者は以下の通り。

  • メリサンドル
  • スタニス・バラシオン
  • セリース・バラシオ
  • ベリック・ドンダリオン
  • ミアのソロス
  • ブレーヴォスの女祭司キンヴァラ

エッソスでは広く信仰を集めていますが、ウェスタロスでは七神正教が信仰されているため少数派となっています。

【GOT】光の王と紅の女祭司まとめ

溺神

海賊である鉄諸島の民から広く信仰を集めている海の神。溺神の信仰によって鉄諸島人は溺れて死ぬことを恐れません。

彼らの合言葉である「死せる者はもはや死なず」は、一度溺れた者はより強くなって復活するという溺神の教えによるものです。

鉄諸島人の文化は実力主義の風潮が強く、高貴な生まれの者でも力がなければ敬意の対象とはなりません。また海賊行為を働いて近くの海域の商船を襲撃したり、その乗組員を海に投げ込むのも全て溺神の教義によるものです

洗礼も苛烈極まるもので、海面に顔を突っ込み溺れさせた後蘇生させるという内容。作中ではシオンとユーロンの洗礼シーンが見られます。

画像引用元:https://gameofthrones.fandom.com/wiki/Drowned_God

素の教義が物騒なのである意味光の王よりも死人を出している宗教かもしれません。

数多の顔の神

数多の顔の神は死神であり、エッソス大陸の都市国家ブレーヴォスで信仰されています。

数多の顔の神と呼ばれる理由は、どの宗教にも死神は存在するが、全て同じひと柱の神であり異なる顔で現れているだけであると伝えられている教義から。

もともとエッソスで古くから存在する奴隷文化の中で苦痛を和らげるための死を求めた奴隷たちの思いから生まれた信仰であり、最初の顔のない男たちも奴隷であったと言われています。

作中では特に礼拝やお祈りのようなものは確認されておらず、強いて言えばシリオ・フォレルの口から語られ、アリアが窮地に陥ると口にする「まだ死なぬ」ぐらいでしょうか。

ブレーヴォスの暗殺者ギルド

ブレーヴォスには数多の顔の神に仕える顔のない男たちと呼ばれる暗殺者たちのギルドがあります。数多の顔の神に捧げるとして暗殺の依頼を請け負ったり、自ら死を求める者たちに安息を与えて日々暮らしています。

今までに殺した人間の顔(デスマスク)が安置されている部屋があり、顔のない男たちはしばしばその顔を使って別人に変装し暗殺を実行しています。

画像引用元:https://screenrant.com/game-thrones-many-faced-god-makes-no-sense/

この暗殺ギルドはハウンドと別れたあとのアリアの修行地でもあり、ここで本格的に戦い方や殺し方、変装の仕方などを学び暗殺者として成長していきます。

GOT宗教まとめ

ここまでゲームオブスローンズの世界の宗教やその背景をご紹介してきましたが、いかがでしょうか。調べれば調べるほどその奥深さに驚かされます。

作中の地方や民族によって信仰対象が違っていて、教義が生き方や文化にも反映されている面が多かったです。読んでみて「なるほど!」と思っていただけた方もいるのではないでしょうか。

文中に登場している宗教は全て作中でその情報を確認できます。是非見返してみてご自分でも確かめてみてください。

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