Netflixで配信されているオリジナルドラマ「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」。
今回はクレイン家の次女・テオにスポットを当てた回でした。
第3話のサブタイトル「触れるだけで」は、テオについて表している言葉なのですが、果たして…!?
ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス第3話「触れるだけで」あらすじ
クレイン家の次女・テオは、人並み外れた感受性の持ち主。心理カウンセラーとして働く彼女は、ある少女のカウンセリングをし、事件の恐ろしい真相を知ることとなる。
そんなテオに、妹の死の知らせが。テオは、こっそりと遺体が安置されている処置室へ忍び込むのだが…。
ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス第3話のネタバレ&感想
ベッドに入ってきたのは誰?
ヒルハウスに住んでいた、子ども時代のテオ。
彼女が眠っていると、ベッドに誰か入ってきて、彼女を後ろから抱きしめてきます。
テオは、妹のネリーが怖い夢を見てベッドに潜り込んできたのだと考えますが、ネリーにしては抱きしめる力が強すぎることに違和感を覚えます。
「ちょっと落ち着いて。つよく握りすぎだってば。ネリー?」
そう言ってテオが振り向くと誰もいませんでした…。
「誰の手を握っていたの?」
と、ハッとして起き上がり戸惑うテオ。
初っ端からゾワっとするシーンでしたね。
ヒルハウスにいる頃、ネリーは「首折れ女」という怪物のようなものを見ていたし、ルークも庭の森の中で謎の少女を見たり、シャーリーはいるはずのない犬の鳴き声を聞いていたり…と、兄弟それぞれが奇妙な体験をしていましたが、テオもこのような体験をしていたのですね。
スマイルさん
場面は変わって現在(ネリーが亡くなる前日)。
大人になったテオは心理学の博士号を取得し、カウンセラーとして働いていました。
この日は、ボストンに住むある家族の元を訪れていました。
この一家に里子として引き取られた少女・ケルシーは、この家に住む怪物の存在に怯えていたのです。
ケルシー曰く、怪物の名前は「スマイルさん」。
ケルシーがスマイルさんに初めて会ったのは、月曜日の夜のことでした。
・自分の住処である、地下から出てくる
・いつもにやにや、わざとらしく笑っている(けど、幸せではない)
・いつも、階段の上から3段目がギーっと音を立てるので、その音でスマイルさんが来ると分かる。
と、ケルシーは話します。
彼女から話を聞いて
「あなた、私に似てるわ」
と声をかけるテオ。
「子供のころ私もいろいろ怖いものがあった。その頃は自分の思い込みだと気が付かなかった。
怖い時は頭の中で世界一頑丈なレンガの壁を作るのを思い浮かべた。
どんどん壁を足していったら分厚くなって、最後には安心できた。
あなたもそうなんでしょ?いいのよそれで。
私たちみたいにいろんな経験をすると、他の子より強くなる。
上手に壁を作って、自分を守れるの。誰も中には入れない。」
と、ケルシーにやさしく声をかけますが、
ケルシーは
「スマイルさんは入れるよ」
とだけ返しました。
この、ぼそっと「スマイルさんは入れるよ」と言うケルシーが謎めいていて、少し怖かったですね。
スマイルさんとは何なのでしょうか…。
ケルシーの里親も、彼女から「スマイルさん」についての話は聞いていました。
その話を聞いたのは、彼女を里子として迎え入れてから、2週間ほど経った頃のこと。
同じころから、ケルシーは学校での態度が悪くなったようだと、里親は心配します。
「最初は、それまでの境遇のわりに成績がよかった。でも今は学校での態度が悪いみたいで。他の里子も適応に時間がかかったんだけど…」
そう嘆く里親に
「里子という立場は楽では無いので当然でしょう。原因を探りましょう。では来週また」
と言い、その日は帰るテオ。
オフィスに戻り、ケルシーが描いた絵を眺めますが、その絵には家の中で不気味な笑みを浮かべる人物が書かれていました。
(これがスマイルさんなのかな?)
触れるだけで
子供のころのテオ。
父とヒルハウスの中のガラクタ整理をしている最中に、テオは
「これ…価値がありそう」
と、1つの箱に注目します。
父が箱を開けてみると、なんと中にはヴィンテージワインが入っていました。
「なぜわかったんだい?」と不思議そうにする父に、ほほ笑むテオ。
そうか。
今回のサブタイトルの「触れるだけで」は、テオの特殊能力について表している言葉だったんですね!
そう考えると、これまでのシーンについても納得がいきます。
たとえば、テオはシャーリー一家との食事の際に手袋をしていました。
これは彼女が潔癖症だからなのだろうと思っていましたが、手袋をしないといろいろなビジョンが見えてしまうからだったのでしょう。
(肉や魚など、食材の“死ぬ前”のビジョンがいちいち見えていたら、食事にならないですもんね)
テオは他にも、子供のころからその「特殊能力」を発揮していました。
さまざまなことを、敏感に感じ取っていたのです。
例えば、
・ヒルハウスについて「家じゅうが寒い」「変なにおい」と言い出す
(ちなみに母も“ヒルハウスは、ところどころ空気が冷たい箇所がある”と気にしていました)
・ネリーやルークと遊んでいるとき、ある部屋のベッドに触れ「ここに病人が寝ていたんだ」と言い出す
(ルークは「なんでわかるの?」と不思議そうにしていました)
などです。
テオは触れるだけでいろいろなことがわかってしまうんですね。
そして、その他の感覚も、他の人よりも鋭いというわけです。
心の「レンガの壁」
場面は変わって現在。
シャーリー宅のキッチンで昼ご飯を作るテオ。
どうやら買い物は苦手で、自分で料理をするのが好きみたいですね。
「仕事はどう」とシャーリーに聞かれ
「今日は厄介だった。女の子で、原因がつきとめられなかったの。今回の子にはレンガの壁がある」
と話すテオ。
そんな彼女に対しシャーリーは「誰かと同じね」と返しました。
そうか。きっと普段のテオなら、問題のある子どもに“触れるだけで”、彼らがどんな原因で問題を抱えるようになったのかというのを瞬時に察することができるのでしょう。
しかし、今回のケルシーは、心の壁が厚く、問題がなぜ起きているのかをうかがい知ることができなかった…ということでしょうね。
実際、カウンセリングのときにテオは、子どもと握手をしています。
他の子どもとは最初に握手をし、その後彼を「PTSD」と診断しました。
カウンセラーという職業に、とても役立つ特殊能力ですね。
(でも全てが見えてしまう分、精神的にはしんどそうですが…)
「幽霊屋敷ヒルハウス」の出版騒動
オフィスで、テオは引き出しの奥から「幽霊屋敷ヒルハウス」の文庫本を見つけます。
そして、6年前のことを思い出していました。
この本の出版前、スティーブンは本の内容を兄弟に見せ、シャーリーからは
「家族に対する侮辱だ」と激怒されていました。
その後、スティーブンは再度兄弟を集め、
「この前シャーリーに不満をぶつけられてその通りだと思ったんだ。自分だけの体験じゃないのに、一人で儲けるのは良くないって」
と反省。
そして
「利益を分配する。それぞれに印税の8%を払う」
と言い出したのです。
いや、そういうことじゃないだろ!!!笑
シャーリーは、家族に起こった悲惨な事件をネタに本を書かれたことに対して起こっていたわけじゃないですか…。
それなのに「お金さえ分けておけば」とも取れるようなスティーブンの発言。
デリカシーが無いなあ~!
当然、シャーリーは激怒。
「私たちみんな、そんな血にまみれたお金はいらないわ」
と言い、ネリーもそれに同意します。
テオは「姉さんや兄さんは“事件のときはみんなどうかしてたんだ”ってオカルト否定論を話していたのにね。文庫本が出たら読むね」とあきれ顔。
(しかし、今回の話の後半にある回想シーンで、テオが結局印税の一部をスティーブンから受け取っていることがわかります。心理学博士号を取るための費用がほしかったのです。ただ、その際もスティーブンが書いた内容に対して「最後の夜に関しての描写なんかめちゃくちゃよ。兄さんはあの時ずっと眠っていたのにね」とテオは批判していました)
…その時のことを思い出しながら、テオは引き出しから見つけた文庫本をゴミ箱に捨てました。
ヒルハウスの地下室
子どものころ、テオはヒルハウスにて、恐ろしい体験をほかにもしていました。
例えば、彼女がテレビを見ながらダンスをしていた時。
部屋のドアノブがガチャガチャと音を立てたので
「誰?」と彼女が近寄ると、ドアが“バン!”と大きな音を立てたことがありました。
驚いたテオは、床に這いつくばってドアの隙間から外を確認しようとしましたが、人影はありませんでした。
そしてテオは
「やめてよルーク」
と、ドアの件はきっとルークがイタズラをしたのだと思い込むことにしたのでした。
冒頭のベッドの件についても、テオは父に相談したことがありましたが、その際も
「きっと私の勘違いだったのよ」と、自分の思い込みだったのではないかと考えるようにしていました。
テオは、恐怖体験をしても「自分の思い込み」だと信じようとすることで、自分を守ろうとしていたのかもしれませんね。
患者であるケルシーに対して「私と似ている」と言ったのは、この点に関してだったのでしょう。
ケルシーも何か問題を抱えているけど、それを彼女自身の「思い込み」だと考えることで自己防衛しようとしているのでは…とテオは考えたのだと思われます。
しかし、そんなテオに起きた恐怖体験の中でも衝撃的だったのが、地下室での事件です。
ある日テオがキッチンにいると、そばでルークが大家のダドリーおばさんに叱られていました。
おばさんは、給仕用エレベーターのそばで遊んでいたルークに対して怒鳴っていたのです。
叱るにしてもあまりの剣幕だったので
「おもちゃで遊んでいるだけでしょ、なぜ怒鳴るの」
とルークをかばうテオ。
おばさんは
「給仕用エレベーターは危険よ。」
と言い、それに対しテオは
「じゃあそう言えばいいじゃない」
と返します。
(子供のころから、テオは冷静で、はっきりモノを言う子だったのですね)
おばさんは二人をキッチンから追い出そうとし、ルークは
「おばさん、なんでそんなに意地悪なんだよ」
と愚痴をこぼします。
それについてテオは
「いじわるじゃないよ。怖がってる」
と言いました。
テオはおばさんに触れたとき、彼女が何かに怯えているというビジョンが見えたのでしょうね。
しかし、おばさんはなぜそんなにも「給仕用エレベーター」を恐れているのでしょうか…?
別の日。
テオは、給仕用エレベーターに乗り込んで、エレベーターのボタンをがちゃがちゃと押しているルークを見つけます。
「このエレベーターを動かしたいんだ。お願いだから手伝って」
給仕用エレベーターは、ドアを閉めてからボタンを押さないと動かない仕組み。
ルークはエレベーターを動かしたいけれど、一人ではそれができないので、テオに手伝ってほしいと頼んできたのでした。
「手伝ったら怒られる」
そう言ってテオは断りますが、
「誰にも言わないから、押してよ」
と懇願するルークの熱意に押されて、結局手伝うことにしました。
エレベーターの最大積載荷重は90kgと表示されていたので、体重の軽いルークなら何ら問題はないだろうと考えたのです。
「わかった、1回だけよ。手伝ったこと言わないでね」
そう言ってテオはドアを閉め、上方向のボタンを押しますが、なぜかどんどん下がっていくエレベーター。
何度ボタンを押してもダメで、ルークとテオは焦ります。
そうこうしているうちにエレベーターは停止し、ルークは地下室に到着。
懐中電灯であたりを照らし
「壁にはしごがかかっているから、そこから降りてきてよ」
とテオに声を掛けました。
薄暗くてホコリっぽい地下室の中、
「もう上に戻りたいよ」
と嘆くルーク。
そんなとき、地下室で動く人影に気づきます。
その方向を懐中電灯で照らしてみると、なんと這いつくばってくるミイラのようなものが…!
大きな悲鳴をあげるルーク。
その声を聞いてやってきた両親が、エレベーターの上方向ボタンを押すと、やっとエレベーターは上昇し、ルークは助け出されました。
彼のシャツは、ビリビリに破れていて
「掴まれたんだ。怪物に。怪物がいたんだ」
とルークは話しました。しかし、ケガはありませんでした。
母は「なんてことしたの」とテオを叱りました。
彼女は部屋に戻り、ベッドの中で涙を流しました。
この「ミイラ」のシーン、しっかりホラーな演出で、けっこうビックリしました…!
あと、母にこっぴどく叱られてしまったテオが不憫でならなくて…。
テオは確かに手伝ってしまったけど、ルークに懇願されて手を貸しただけなのに~!
子どもの頃って、ちょっと理不尽な理由で叱られることとかあったなあと、思い出して苦い気持ちになりました。
ネリーの死
場面は変わって現在。
ベッドで眠っているテオですが、布団が誰かに引っ張られるように下に下がっていきます。
違和感を覚えて目を覚ますと、足元にはあの「スマイルさん」が…
まるで木の年輪のような顔に、不気味な笑顔が彫られている風貌でした。
「なんなのよ…私の頭に入ってこないで」
と、参ってしまうテオ。
ケルシーの脳内にいる「スマイル」さんが、彼女に触れたことによってテオの脳内にも入ってきてしまったんですね。
その後すぐ、シャーリーが訪ねてきます。
ネリーの死を知らせに来たのです。
呆然とするテオ。
二人はそのまま、ネリーのことについて話しました。
「(ネリーの死について)うちの子たちにいろいろ質問されると思う」
と、心配するシャーリーに、テオは
「答えてあげて。質問に答えればいい。
聞かれていないことには触れずに、ありのまま伝えるの。
二人の気持ちに共感して。知りたがるのは悪いことじゃないし、悲しんでもいいんだって言うのよ。
自分も悲しいって。」
と助言します。
第2話で、シャーリーが子供たちの疑問に対して真摯に答えるシーンがありましたが、これはテオの助言があってのことだったのですね。
テオはシャーリーに助言しつつも
「私は、子どもたちに質問されたくない。
“ネリーおばさんにムカついてる”なんて言いたくないの。
あの子なら、こんなことしたら家族がどんなに傷つくかわかっていたはずよ。それなのに自殺したなんて…」
と嘆きました。
ネリーは優しくてまっすぐな子なのに、自殺するなんて何を考えていたのか。
彼女の身に何が起こったのか。
テオは、悲しみを通り越して、怒りがわいてきてしまったのですね。
■地下室の発見
場面は変わって、回想シーン。
テオは、ルークを怖い目に遭わせてしまったことについて謝り、ルークは
「いいよ」
と返しました。
ルークは、両親が自分の言うことを信じてくれないことについて嘆きます。
「アビゲイルなんていないって言ったりさ、地下室なんて図面にないし、無いはずだって言うんだ。
床下に少しスペースがあるだけって。怪物のことも全然信じてくれない。誰もどうせ僕を信じないんだよ」
第1話で、ヒルハウスから父+子ども5人で逃げるシーンがありましたが、その時にルークが「まだ2階にアビゲイルが!」と叫んでいましたね。
あの時は「アビゲイルって誰?」と分かっていませんでしたが、今回のこのセリフからおそらく
アビゲイル=ルークが庭の森でたびたび目にする謎の少女
だろうと推測できます。
「誰も信じてくれない」と嘆くルークに
「私は信じる。なんとか証明しよう。」
と、地下室の存在を確かめてみようと持ち掛けるテオ。
ルークに、地下室のはしごの位置はどのあたりだったかを尋ねて、その情報をもとにキッチンではしごを探してみることに。
はしごがあるはずの位置には、重たい機械が置かれていたので、それをどかしてみると、なんと床には隠し扉が!
こじあけてみると、はしごが出現。
早速テオは、はしごを降りてみることにしました。
…って、テオ、勇気ありすぎません!?
だって、地下室で襲われたルークの悲鳴をテオも聞いていたわけですよ。
それなのに、地下室に降りてみるなんて…。
弟の話をみんなに信じてもらうためにしても、勇猛果敢な行動です。
地下室に降り、電気のスイッチを押すと灯かりがつきました。
床には、あのとき破れたルークのシャツの切れ端が。
ルークが襲われていたのは、本当だったのですね。
置いてあるモノに次々と触れ、地下室を探索するテオ。
すると、奥にドアがあるのを見つけました。
そのドアを開けると…。
と、気になるシーンで、場面が転換してしまいました!
一体何があったんだ~~!!!
「スマイルさん」の正体
場面は変わって現在。
テオは、ケルシーの自宅を訪れました。
ケルシーは学校に行っていて不在でしたが、テオは
「家の地下室が見たいのですが」と里親に頼みます。
ケルシーが「スマイルさんのすみかは、地下室」と言っていたのが引っかかっていたんですかね。
地下室に入り、手袋を取るテオ。
(このシーン、普段は隠している能力を解放する…みたいな感じでかっこよかったですね。もう、テオの特殊能力だけで、テオ主人公のドラマとか作れそう。面白そう)
次々に、地下室のものに触っていきますが、ソファーに触ったとき何かを感じ…。
ソファーに座り、そして寝転んでみると、テオは「やめて、お願いやめて」と怯え、息を荒くしました。
寝転んだ際に見える天井の木目は、まるで笑顔のような模様に見えました。
地下室から出てきたテオは
「もう済んだ?」
とケルシーの養父から話しかけられます。
そして別れ際、父と握手をするテオですが、何かが見えたのか、真顔で長い時間握手し続けました。
その後、テオは
「児童保護局にも連絡を。いいから私を信じて。
いつも当たるでしょ?あの男は問い詰めれば認めるはず。
逮捕して。ここで警察を待つ。ありがとうジーナ」
と、警察らしきところへ電話。
(余談ですが“警察”“ジーナ”というワードを聞くと、同じくNetflixで配信されている「ブルックリン99」を思い出してしまいました笑)
しばらく経って警察がやってきて、養父はパトカーで連行されました。
テオは、その様子を見て静かに涙を流していました。
この一連のできごとや、テオのセリフから考えるに、ケルシーは養父からの虐待(おそらく、性的虐待)を受けていたのでは…?と推察できますね。
おそらく、地下室のソファーで虐待を受けていて、ソファーに寝転がると見える天井の木目(まるで笑顔のような模様)から「スマイルさん」という怪物を心の中で作り上げた。
(だから、テオが寝室で見た「スマイルさん」も、木目のような顔をしていた)
ケルシーは、架空の怪物を作り出すことによって、自分の心を防衛しようとしたのでしょう。
テオがソファーに触れたり、養父と握手したりした時、彼女にはどんな恐ろしいビジョンが見えたのでしょうね…。
テオの手袋
場面は変わって、回想シーン。
母とテオは、例の地下室のことについて話していました。
地下室が本当に存在していたことにビックリする母。
テオが地下室から見つけてきた本(帳簿)を見て、地下室は昔、酒の密売に使われていた部屋だということがわかりました。
「ルークの話が本当だと証明したかっただけよ」
そう話すテオを
「ひとりきりで地下に降りるなんてやめてほしかったけど、すごく勇気があって、偉い子ね」
と母は褒めました。
母に触れられ、顔を曇らせるテオ。
彼女には、血だらけの手で、顔が半壊した母のビジョンが見えていました。
テオは悲鳴をあげて後ずさり。
もちろん、現実の母は元気な姿のままです。
母はテオのようすに「どうしたの」と戸惑います。
テオ自身の手で触るだけでなく、相手から肌に触れられてもビジョンが見えてしまうのですね。
すごく生きるのが大変そう…。
・夫から聞いた、ワインが入った箱の件
・地下室の帳簿についてテオが「住人が隠した秘密の本よ」と言っていたこと
これらの件から、母はテオに“能力”があることに気が付きました。
そしてテオに「我が家の女性たちは、みんな何かの能力を持っている」と話します。
まとめると
・祖母…テオや母と同じように、さまざまなことに敏感だった。肌が空気に触れるのがいやで、いつも厚着をしていた。
・母…子供のころからずっと頭痛持ち。頭痛が始まると、さまざまなものが見える。
(第2話ではこれを「色の嵐」と言っていましたね)
・シャーリー…意味深な寝言
・ネリー…引っ越してきたときに家の感想を聞いたら「この家はうるさい」と言っていた
(何かが聞こえる…?)
・テオ…モノや人に触れるとビジョンが見える。その他にも、いろいろと感覚が鋭い。祖母同様、夏でもセーターを着るなど厚着
という感じですね。
母は、テオに手袋をプレゼントし、
「これから少しずつ話しましょう。とりあえず今は、つらくて味方が欲しい時はママに話して。どんなことでもいい。いいわね」
と話しました。
テオは手袋をした手で、母と握手したのでした。
母は、テオにとって良き理解者だったのですね。
そんな母をヒルハウスでの事件で失って、テオはとてもつらかったでしょうね…。
テオが見たものとは…?
場面は変わって現在。
テオは、夜中にこっそりと処置室を訪れていました。
処置室には、シャーリーによって綺麗に復元されたネリーの遺体が横たわっていました。
「なんでこんなことに…」
テオはそう呟いて自身の手袋を取り、ネリーに触れました。
自分の能力を使って、ネリーに一体何があったのか知ろうとしたのですね。
しかし、ネリーに触れたテオは目を丸くして後ずさり。
その場にしゃがみこみ、大きな声をあげて泣きました。
…一体、何が見えたんでしょうね。
その後、外の椅子でテオが頭を冷やしていると
「物音がしたけど、大丈夫?」
と、シャーリーの夫・ケヴィンがやってきました。
「平気、それより姉さんが個人名義の通帳を見つけたわよ」
と返すテオに
「言わないでくれるか、バレたら僕も君もマズいことになる。」
と言うケヴィン。
「でも言い訳を考えておいて。愛人でも隠し子でもいい。真実よりは姉さんを怒らせないようなことを。」
と、テオは答えました。
“バレたら僕も君もマズいことになる”
というセリフから考えるに、二人はスティーブンから「幽霊屋敷ヒルハウス」の印税を受け取っていたのでしょうね。
テオが印税を受け取っているのは、今回の話の中の回想シーンから明らかです。
また、ケヴィンは第2話の描写でもわかるように、葬儀社の経営難に悩んでいました。
なので、個人名義の通帳を作ってシャーリーにバレないように、印税を受け取っていたのだと考えられます。
シャーリーは、スティーブンの著書について「家族に対しての冒涜だ」と激怒し
「そんな本の印税なんて、そんな血にまみれたお金はいらない」と断言していました。
そんなシャーリーに、もし自分たちが印税を受け取っていたことがバレたら“マズいことになる”ということでしょう。
その後、テオのもとにはトリッシュが訪れました。
第1話で、テオがクラブでナンパしてお持ち帰りしていた女の子です。
今回テオは、クラブで彼女を見かけるも無視したりしていましたが、テオの方から彼女に電話したようでした。
電話で呼ばれたにもかかわらず、何も話そうとしないテオに対し
「少しで良いから話さない?今日一日どうだった…とか。
電話もらってうれしかったのよ。この前は気まずい感じで別れたし、クラブでも無視されたし」
と言うトリッシュ。
テオはそんな彼女に、今日あった出来事をせきららに話しました。
患者の女の子が、養父から性的虐待を受けていたこと。
女の子が助けを求めても、誰も気づかなかったこと。
(妹のネリーと同じように。ネリーもいろいろな人に電話をかけて助けを求めましたが、結局亡くなってしまいました)
それを聞いたトリッシュは、テオにやさしくキスをします。
場面は変わって回想シーン。
ヒルハウスでの最後の夜。母の身に何か起きた、あの夜のことです。
父はテオに
「ネルとルークと一緒に車に行け。中に入ったらドアをロックして、パパが行くまで開けるな」
と指示します。
「なんなの」と戸惑うテオ。
「とにかく頼んだ。パパはシャーリーとスティーブンを連れて行くから」
父はそう話しますが、テオは車に行きたがりません。
そんなテオの腕を父が掴んだ瞬間、彼女にはさまざまなビジョンが見えました。
不気味に笑う真っ白な女性。
(彫刻?そういえば、このドラマのオープニングにも数々の彫刻が出てきますね)
食卓で父が怒っていて、ネリーが「パパ!」と叫んでいる様子。
青いワンピースの少女。
(ルークがよく目にしている、アビゲイル?)
ミイラのような蜂の巣。
(第2話で、シャーリーが小屋で見つけたもの?)
父に突き飛ばされて、壁に叩きつけられる母の様子。
…たくさんのビジョンが見えたテオはパニックになり
「離して、触らないで」と父に対して叫びました。
というところで、第3話は終了です!
事件の真相が気になる!
・ネリーがなぜ死んだのか
・母がなぜ死んだのか
これらのことについては、テオは真相を知っていると考えられますね。
彼女は、ネリーや父に触ったときに、ビジョンが見えたのですから。
でも、どんなビジョンが見えたのかという描写はされていませんでした。
なぜ二人は死んでしまったのか、真相が気になりますね。
“ネリーの死”を軸に、第1話ではスティーブン、その次はシャーリー、今回はテオ…というように、同じ時間軸をそれぞれの人物がどう過ごしていたかについて描いていくという手法も良いなあと思いました。
日本映画で言えば「桐島、部活やめるってよ」と似た演出ですね。
「桐島」も、ある1日のことについて、さまざまな人物にスポットを当てて繰り返し描いていくことによって、さまざまな真相が明らかになっていく…というつくりでした。
ホラー要素あり、ミステリー要素あり、家族の絆ありと、本当に引き込まれるドラマですね!
続きが気になります。
ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス シーズン1第4話のあらすじ&感想はこちら↓
ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス シーズン1第4話あらすじ&ネタバレ感想