ゲームオブスローンズもとうとう最終章へと突入しました。
シーズン7までは長く人間同士の小競り合いが続いていましたが、シーズン6でその脅威が表面化。
事態は人間と人間の争いではなく、ウェスタロス全土を巻き込んだ「生きるための戦い」へと変貌しました。
今回の記事では、人類の宿敵ホワイトウォーカーについて、作中の情報とその起源をまとめました。
ホワイトウォーカーとは一体何なのか、何故生まれたのか。
彼らにまつわる謎をご紹介していきます。
※アイキャッチ画像引用元:https://www.digitalspy.com/tv/ustv/a26774518/game-of-thrones-night-king-target/
ホワイトウォーカーとは
ホワイトウォーカーは、大陸ウェスタロスの北部、ナイツウォッチが管理する壁より更に北の未開の地に住む氷の魔物です。
人型の姿で氷と冷気に纏わる魔法を使い、人間が彼らに遭遇するとまず命はないと言われています。
壁が作られてから以降、ホワイトウォーカーは大陸の最北へ追いやられ数千年の長きに渡り南への侵攻を阻まれているため、壁の南に住む人々はホワイトウォーカーを見たことはありません。
作中初期はしばしば昔話に出てくるおとぎ話の怪物のような扱いで登場します。
しかしナイツウォッチの一人が壁の向こうでホワイトウォーカーを見たとウィンターフェルのエダード・スタークの元を訪れたところでシーズン1は始まります。
ホワイトウォーカーの起源
実は、ホワイトウォーカーは最初からウェスタロスに存在していた生き物ではありません。
シーズン1開始より遡ること数千年前、エッソスからウェスタロスに「最初の人々」が渡ってきた際、ウェスタロスの原住民であった「森の子ら」との戦いが始まります。
森を焼き、子供を殺す「最初の人々」と戦うため、森の子らは対抗策を執ります。
森の子らは「最初の人々」の一人を捕らえ、魔法の力により自分達を侵略者から守る兵器を生み出しました。
これがホワイトウォーカーです。
しかしホワイトウォーカーは森の子らの命令を聞かず、すぐに彼らの支配下から逃れてしまったのです。
作中で名言はされていませんが、ここで生み出された最初のホワイトウォーカーが、彼らのリーダー「夜の王」だと思われます。
ホワイトウォーカーは、森の子らの支配から脱した後、仲間を増やし亡者の軍勢を従え南下、森の子らにも「最初の人々」にも牙を向きます。
ホワイトウォーカーの脅威を前に森の子らと「最初の人々」は結束し戦いを始めます。
どちらの軍勢にも多大な被害が出ましたが、最後には北部より更に北にホワイトウォーカーを追いやりました。
そのとき森の子らの魔法とブランドン建設王により作られたのが、現在ナイツウォッチが管理する壁なのです。
また、壁ができたタイミングで南へ逃れることができなかった人々の末裔が、作中で「野人」「自由の民」と呼ばれる人々です。
現在の壁は蛮族とされている彼らの南への侵攻を防ぐためにあると認識されています。
ホワイトウォーカーの頭領 夜の王(ナイトキング)
ホワイトウォーカーはその一人一人が恐るべき能力の持ち主ですが、最初の一人である夜の王のそれは別格と言えるでしょう。
・ドラゴンの炎を無傷ですり抜ける
・ヴィセーリオンを氷の槍で一撃で仕留める
・腕の一振りで数百の自由の民を亡者にする
など、底知れない強さを覗かせます。
また、倒したヴィセーリオンを亡者の軍団に加え騎乗したことにより凶悪さに拍車がかかっており、ドラゴンのブレスにより壁を破壊することに成功しています。
ホワイトウォーカーの能力
ホワイトウォーカーは森の子らに魔法で作られた魔物であり、彼ら自身も氷や冷気にまつわる魔法を使うことができます。
①亡者を操る
死体をゾンビのように蘇らせ操ることができます。
この能力によって北で死んだ者を亡者として自らの軍に加え、どんどん勢力を膨らませています。
またこの能力を行使できるのは人間に限らず、作中では狼などの動物やホワイトウォーカーの騎乗する馬、ドラゴンなども亡者として使役しています。
このため北では死者は野晒しにはせず、亡者として蘇らないよう火葬にする風習があります。
②人間をホワイトウォーカーにする
シーズン4で夜の王がクラスターの赤子をホワイトウォーカーにするシーンがあります。
最初のホワイトウォーカーである夜の王は人間を素材に魔法で作られていますが、他のホワイトウォーカーはこの能力によって仲間にしているようです。
また、今までクラスターの家に生まれた男子は赤子のうちに捧げ物にされているため、ホワイトウォーカーを増やす供給源となっていたと思われます。
③卓越した武技
強力な魔法の力が目立つホワイトウォーカーですが、単純なパワーも強力で、人間をはるかに上回る怪力の持ち主です。
また氷でできた槍や剣などの武器を使用し、並の剣士を寄せ付けないほどの武技を披露します。
作中でも卓越した剣士であるジョン・スノウとホワイトウォーカーのうちの一体が対等以上に渡りあっており、最終的にヴァリリア鋼の剣で斬られはしたものの地力の強さを見せつけています。
ホワイトウォーカーの弱点
ここまで紹介してきて、ほぼ無敵の怪物のように思えるホワイトウォーカーですが、一方で弱点も存在します。
①ドラゴングラス・ヴァリリア鋼
ホワイトウォーカーは普通の武器では傷をつけることはできず、冷気によって剣を砕かれてしまいます。
ホワイトウォーカーを殺すには、ヴァリリア鋼の剣か、ドラゴンストーン城の地下に埋まっているドラゴンストーン(黒曜石)の武器を使う必要があります。
ヴァリリア鋼の剣は現代の技術で製作することはできないため絶対数が少なく、過去に鍛えたものがわずかに数振り残っているのみです。
作中で登場したヴァリリア鋼の剣とシーズン7時点での所有者は以下の通り。
・アイス(エダード・スターク 現在は消滅)
・ロングクロウ(ジョン・スノウ)
・ハーツベイン(サミュエル・ターリー)
・オウスキーパー(タースのブライエニー)
・暗殺者の無銘の短剣(アリア・スターク)
・ウィドウズ・ウェイル(ジェイミー・ラニスター)
ホワイトウォーカーや亡者の軍と戦うためには武器の量産化は欠かせないため当然これだけでは足りません。
シーズン7でジョンがデナーリスの説得に成功し掘り出したドラゴングラスの一刻も早い加工が戦いのキモとなります。
②炎
火葬することにより死体の亡者化を防ぐことができる他、普通の武器では殺すことができない亡者が焼け死ぬシーンがあります。
また光の王の加護を受けているベリック・ドンダリオンが炎の剣で亡者と戦いその多くを仕留めています。
しかし同時に夜の王はドラゴンの炎に対して耐性を持っているため、ホワイトウォーカーに対してどこまで効果があるかは未知数と言えるでしょう。
ホワイトウォーカーによる壁の破壊と最後の戦い
人間同士の戦いの裏で徐々に勢力を拡大し、その不気味な影を伸ばしていたホワイトウォーカー。
ジョンが壁の向こうに赴いたことでその恐ろしさが明るみに出ましたね。
シーズン7にて夜の王はヴィセーリオンを手中に納めたことで壁を破壊する力を手にし、数千年に渡り侵攻を阻んでいた壁を突破することに成功します。
人類全ての生きるための戦いの火蓋が切って落とされたのです。
物語はとうとうクライマックス、最終章(シーズン8)に突入。
かつてない強大な敵に対し、憎しみ合っていた者達は手を取り共に戦うことができるのか。
ウェスタロスの運命はどんな結末を迎えるのでしょうか。 お見逃しなく
ゲーム・オブ・スローンズ関連記事