【GOT】光の王と紅の女祭司まとめ

ファンタジー作品であるゲームオブスローンズには、その個性的な世界観の象徴ともいえるいくつかの宗教が存在します。

作中の宗教と聞いてみなさんが最初に思い浮かべるのは、やはり光の王(ル・ロール)でしょう。

スタニスが信仰していることもあり、最もストーリーと関わりの深い宗教ではないでしょうか。ただ、ゲームオブスローンズを初期から見ているファンにとっては、突然現れた何だかよく分からない宗教、というのが正直な印象かもしれません。

今回はそんな光の王の解説記事となります。

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※アイキャッチ画像引用元:https://www.telegraph.co.uk/tv/0/lord-of-light-melisandre-god-game-thrones-saviour/

光の王(ル・ロール)とは

光の王は、もともとはエッソスで広く信仰されている宗教です。

ウェスタロスでは七神正教が広く信仰されており、スタニス以外は特定の貴族が支持しているというわけでもないため少数派です。

エッソスではどちらかというと庶民の支持が厚い宗教であり、ウェスタロスとは対照的です。

光の王はもともと熱と太陽の神であり、根本には炎によって穢れを浄化するという考え方があります。

司祭の多くは炎と生命にまつわる魔法を操ることができ、七神正教から光の王に改宗したスタニスはその力をしばしば戦に利用しています。

光の王の力

先ほどご紹介したように、光の王に仕える者はその力を借りて様々な魔術を行使することができます。作中で登場した魔法をいくつか紹介したいと思います。

王の血の魔術

紅の祭司の一人メリサンドルは、ロバートの血を引く落とし子のジェンドリーを捕らえてその血で呪術を行使しています。ジェンドリーの血をヒルに吸わせ、そのヒルを炎に焚べるという物です。

この呪術を使って殺そうとした相手は以下の三人

・ジョフリー・バラシオン
・ロブ・スターク
・ベイロン・グレイジョイ

顔触れを見るとお分かりいただけるかと思うのですが、シーズン7時点で全員死亡しています。

ジョフリー:婚姻の宴でオレナ・タイレルに毒を盛られて死亡

ロブ・スターク:エドミュア・タリーの婚姻の宴で家族もろとも闇討ちされる

ベイロン・グレイジョイ:帰ってきた弟ユーロンに殺される

ストーリー的にいつかは死にそうな面々ばかりですが、意外と効果はバカにできないのかもしれません。

影の魔物を生み出すことができる

スタニスがレンリーを殺すために使わせた魔術です。メリサンドルの胎内からスタニスの姿をした影の魔物を生み出し、この魔物にレンリーを殺させています。

余談ですがこの魔物はスタニスの姿をしています。

レンリー殺害の現場には王の楯だったブライエニーが居合わせており、その姿を目撃されたことにより呪いの主人がスタニスであると知られてしまっています。

最終的にスタニスはブライエニーに首を切られ殺されます。

死者を復活させることができる

ミアのソロスがベリック・ドンダリオンを合計6回蘇らせている他、メリサンドルがナイツウォッチの部下たちに闇討ちされて死んだジョンを蘇生させています。

無敵の魔法とも思えますが、ベリック・ドンダリオン曰く生き返る度に人間としてどこかが欠けているとのことなので、完璧な復活というわけではないのかもしれません。

何もないところから炎を呼び出すことができる

これは主に光の王の加護を受けているベリックが使いますが、剣に火を起こして炎の剣として振るうシーンがしばしば見受けられます。

ハウンドとの決闘裁判でアリアの擁護者として戦った際に使用した他、死者を殺せる武器としても活躍しています。

ちなみに終盤になると単なる松明としても使うシーンがあります。

それでいいのかベリック・ドンダリオン。

光の王の三人の司祭

作中では光の王の司祭が三人登場しています。

メリサンドル

初期からスタニスの陣営で暗躍しており、光の王に仕える者の中だと最も出番が多いのがこのメリサンドル。

スタニスこそ光の王の選んだ鉄の玉座の主人であるとして彼と行動を共にしています。多彩な魔術でスタニスをサポートし戦況を有利に進めようとします。

妖艶な美女ですが狂信者としての一面があり、しばしば人間を火炙りにして光の王の生け贄としてしまいます。

ヴォランティスのキンヴァラ

誰それ?と思われる方も居るかもしれません。

シーズン5の最後でドロゴンがデナーリスを乗せて飛び去ってしまったため、ティリオンは女王不在の間ミーリーンの民衆をまとめるため宗教の力を借りようと試みます。

そのためにヴォランティスより呼び寄せられたのがキンヴァラです。かなり高位の祭司のようで、光の王第一の僕と呼ばれていました。

ミアのソロス

酔っ払いもといベリックに付き従う光の王の司祭です。

ベリックが死ぬ度に光の王に祈りを捧げており、合計6回も生き返らせています。

メリサンドル曰くロバートを改宗させるために遣わされたようですが失敗しており、今は旗印なき兄弟団(ブラザー・フッド)の一員となっています。

彼の布教活動の成果なのかブラザー・フッドは光の王を信仰しています。

メリサンドルの狂信行為について

ゲームオブスローンズで嫌われキャラランキングを作るとすれば、メリサンドルはなかなかに良い線行くのではないかと思っています。事実WEB上でファンを探してみると結構な割合でメリサンドルが嫌いだという人が見つかります。

そんなメリサンドルの狂信者故にやらかしてしまった過去の失敗の一部をまとめてみました。

セリースの兄を火炙りにしてしまう

スタニスの妻セリースは、スタニス以上に光の王の信仰にはまってしまっているかなりの狂信者。

そのハマりっぷりは常軌を逸しており、光の王に改宗しないという理由で七神正教の像と共に実の兄弟を火あぶりにしてしまいます。

間接的にスタニスを死なせてしまう

メリサンドルが魔術で影の魔物を生み出しレンリーを殺したのは先ほど紹介した通り。この一件でブライエニーから憎まれ、最終的にはラムジーとの戦の途中で彼女に処刑されてしまいます。

スタニスこそ光の王に選ばれた七王国の守護者だと信じていたメリサンドルは彼の死を知りかなり狼狽していましたね。

ちなみにメリサンドルはこの戦の直前にスタニスの陣営から一人で馬に乗って北へと逃げ去っていきます。

シリーンを火炙りにする

画像引用元:https://www.telegraph.co.uk/tv/2016/03/14/game-of-thrones-george-rr-martin-always-intended-for-shireen-to0/

ゲームオブスローンズでは定期的に誰かが火炙りになっているのですが、その中でも最も視聴者にショックを与えたのがこのシーンでしょう。

厳しい北部の寒さに耐えかね食料は底を尽き、追い詰められたスタニスにメリサンドルは彼の娘シリーンを光の王の生け贄に捧げるように言います。

両親の見守る中で、まだ幼いシリーンは両親に助けを求め泣き叫びながら炎で焼かれます。

しかしこれでも事態は好転することなく悪化の一途を辿ります。この選択によって

・配下の兵士のほとんどが夜のうちに離脱してしまう

・妻セリースが自殺してしまう

という事態に陥ります。 このときメリサンドルは逃走しており、結局スタニスはメリサンドルを信じたばかりに踏んだり蹴ったりの結果に終わってしまうのでした。

死者との戦いの一助となり得るのか?

死者は炎を弱点としていますので、光の王の炎の魔術は戦いを進める上でかなり役に立つように思えますが、光の王の信奉者達は死者との戦いにどのように貢献するのでしょうか。

この記事を作成している時点で、既に最終章シーズン8の配信は開始されています。

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