ゲームオブスローンズの世界は、王が統治するウェスタロスと海を挟んだ大陸エッソスが舞台となっています。
世界が広大であり、視点人物もあちこち移り変わるため、地名や領土を完璧に把握している人は少ないのではないでしょうか。
今回はウェスタロスの主な城や、各名家の拠点を紹介していきます。
※キャプチャ画像引用元:https://gameofthrones.fandom.com/wiki/Braavos
ウェスタロス大陸の拠点&地図
物語のメインの舞台となる大陸。壁を隔てた北部とそれより南の七王国から成り、夏と冬が不規則に数年間続くという気候が特徴です。
ウェスタロス全体の地図
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ウィンターフェル
統治者:スターク家→ルース・ボルトン→スターク家
北部総督であり後の北の王家スタークの領地。
壁に最も近い領土であり、北からの脅威に対する国土防衛の要となっています。
一度は裏切ったシオン、その後ラムジーに占拠されますが、北の王ジョン・スノウにより奪還されます。
キングズランディング
統治者:エイリス・ターガリエン→ロバート・バラシオン→ラニスター家
大陸の南に位置する王都。ブラックウォーター湾に面する交易都市としての一面も持っています。
貧富の差が激しく民に無関心な王が数代続いているため、スラム街(ノミの溜まり場)は決して貴族にとって安全な場所とは言えません。
黒の城(カーセルブラック)
七王国の最北に位置し、北の脅威に対するナイツウォッチの最重要防衛拠点。
壁の向こうは吹雪の止まない未開の地であり、ホワイトウォーカーや野人の住処となっています。北の脅威が南に侵攻することを防ぐのがナイツウォッチの役目です。
過去数回に渡り野人の侵攻を受けていますが、マンス・レイダーが野人の統括を始めるまではいずれも撃退に成功しています。
キャスタリーロック
統治者:ラニスター家(主にタイウィン)
ウェスタロス西部に位置するラニスター家の拠点都市。巨大な金鉱を保有しており、タイレル家に次ぐ財力を与える源となっていましたがシーズン2開始時点で既に枯渇しています。
タイウィンの子供達が全て城を離れており、タイウィン自身も王の手としての務めがあるため領土の管理はタイウィンの弟ケヴァンが主に行っています。
鉄諸島
統治者:グレイジョイ家
ウェスタロスの西、沖にある島々からなる地域。実力主義の風潮が強く、例え高貴な生まれであっても力のない者は支持されません。
海賊としての一面があり、彼らは他の領土から奪い取ることで生計を立てています。船の扱いと潮を読むことに長け、海上戦では無類の強さを誇ります。
ベイロンがロバートに対して反乱を起こしたため、シオンをスターク家に人質に出し、ベイロンは娘のヤーラを後継者として育てていました。
高巣城(アイリー城)
統治者:アリン家(シーズン7時点でピーター・ベイリッシュがロビン・アリンの代理で管理)
ロバート、ネッドの養父である故ジョン・アリンの居城。
山を削り崖に作られており、崖側の壁が存在しない牢や玉座の間から罪人を突き落とす「月の扉」などが特徴的です。
ティリオンは危うくその両方を体験するところでした。ロビン・アリンの後見人としてベイリッシュが管理し半ば私物化しています。
双子城(ツインズ城)
統治者:フレイ家
リヴァーランドのタリー家の旗手、遅参公ウォルダー・フレイの居城。
広大なトライデント川にかかる橋を管理しており、この通行料がフレイ家の財源となっています。
ロブはこの橋を使い、軍を南へ進めるためにフレイの娘と婚約しました。またロブとタリサ、キャトリンの謀殺の現場となります。
ドラゴンストーン城
統治者:ターガリエン家→スタニス→デナーリス
ブラックウウォーター湾の島に位置する城。
もともとターガリエン家のものでデナーリスの生まれた家でもありましたが、ロバートの反乱の際戦利品としてスタニスに贈られます。
スタニスが死亡し軍が崩壊した後、海を渡ったデナーリスのウェスタロスにおける拠点となります。
ハイガーデン
統治者:タイレル家
タイレル家が治めるリーチは広大で肥沃な土地を保有しており、ラニスターをも凌ぐ七王国で最も豊かな土地です。
この広大な土地から収穫される作物は王都の食料供給を賄っており、タイレル家が七王国でも有数の権力を持つ名家である由縁です。
サンスピア宮
統治者:マーテル家
ウェスタロスの最南端、ドーンのマーテル家が治める土地。岩と砂の多い砂漠地域であり、地球で例えるとアラブ地域に近い土地柄です。
現在のドーン人はエッソスからの移民の血が混ざっており、高貴なドーン人が自らをプリンス又はプリンセスと呼ぶのはこの風習が残っているためです。
ドーン人貴族の私生児の姓はサンドであり、またドーンでは私生児が蔑まれることはありません。
エッソスの拠点&地図
ウェスタロスから海を渡った先の大陸、エッソスの西に位置する自由都市群。大陸を統治する国王はおらず、都市の有力者や豪商が議会を作り自治を行っています。
エッソス全体の地図
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クァース
エッソス南部に位置する巨大な貿易都市都市の周囲は城壁で囲まれており、許可された人間以外の立ち入りはできないようになっています。
統治は豪商達からなる十三人組が執り行います。ドロゴを失ったデナーリスが部族を連れて最初に訪れた都市国家です。
ペントス
エッソスの海沿いに位置する都市国家。ロバートに命を狙われウェスタロスより逃亡したデナーリスが豪商イリリオ・モパティスに庇護されていた場所です。
またキングズランディングから逃亡したティリオンが最初に転がり込んだ場所でもあります。
ブレーヴォス
多くの島々からなる都市国家七王国の王家や多くの王候補に金を貸し付ける鉄の銀行のある地域。また数多の顔を持つ神を信仰する暗殺者達の修行地でもあります。
ジャクェン・フ=ガーの導きによりアリアはこの地で暗殺技術を学びます。
ヴォランティス
都市国家の最南端に位置する。ジョラーがティリオンを拉致したのがこの都市です。
奴隷商人湾
エッソスの南に位置する3つの巨大な独立国家都市が統治する湾。
デナーリスが支配するまでエッソスにおける奴隷交易の中心地であり、各都市国家も豪商であり奴隷使いの親方達が統治していました。
デナーリスにより奴隷制が消滅してからはドラゴン湾と名を変えています。
アスタポア
デナーリスが最初に手中に収めた都市。汚れなき軍団が訓練されており、軍隊を得る足がかりとなります。街のそこかしこで奴隷が磔にされており、この行為はデナーリスの逆鱗に触れます。
結果的にデナーリスに穢れなき軍団を奪われ、クラズニスを始め親方のほとんどが殺されてしまいます。
ユンカイ
およそ20万人以上の奴隷を有する都市国家。
傭兵団セカンドサンズを都市の防衛に雇っています。ユンカイ人はプライドが高くデナーリスに膝を折ろうとはしませんでしたが、セカンドサンズが加わったことによりデナーリスに征服されます。
ミーリーン
奴隷商人湾で最大の規模を誇る都市デナーリスはこの都市で奴隷に反乱を起こさせることにより内側から門を開かせ攻略に成功します。
以降デナーリスのエッソスにおける拠点となります。デナーリスは奴隷の解放と、自由民としての身分が定着するまでミーリーンに留まり統治を学びます。
最終章に向けて地名をおさらい
ゲームオブスローンズは貴族達の陰謀や思惑が交錯するところも見どころの一つ。
作中で登場し今までなんとなく聞き流していた地名も、改めておさらいしてみると名家同士の力関係や隠れた利害関係、が分かってくるかもしれません。
ふんわりとした理解でも十分楽しめる作品ですが、簡単に把握しておくだけでもより深く味わうことができます。
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