アメリカでは、たくさんのドラマの新シリーズが2018年の秋にスタートしています。
中でも視聴者からも、マスコミからも注目されているのが、「Magnum PI」です。
アメリカCBSで1980年12月11日から1988年5月1日まで全164話が放映された、人気シリーズのリメイク版になります。
日本では、「私立探偵マグナム」というタイトルでシーズン1と2のみが放送されましたが、知らない方も多いと思われます。
オリジナルが人気だったとはいえ、なぜそんなに注目されるのでしょうか?
今回は Magnum PI の内容を振り返りながら、2018年リメイク版がどう製作されていくのかを探っていきたいと思います。
(内容にはキャラクター説明や製作背景が中心で、新シリーズのネタバレは含まれません。)
オリジナルの Magnum PI とは?
トム・セレック演じる私立探偵のトーマス・マグナムが、ハワイを拠点に繰り広げるハラハラドキドキのアクションドラマ。
マグナムは元シールズで、除隊後にハワイに移り、探偵業を営みます。
世界的有名な作家の家の警備も担当し、豪邸に居候しながらフェラーリを乗り回すなどする、夢のような生活は世界中のファンを魅了しました。
また、セレック演じるマグナムは楽天的で行き当たりバッタリなハッピーゴーラッキーな性格でしたが、
時々理解しがたい行動を取るところもファンにとっては中毒性があったのかもしれませんね。
シールズの特殊部隊が配備された最初の紛争がベトナム戦争だった事もあり、戦後のシリアスな内容を含むドラマでもあります。
オリジナルの内容を少し知るだけでもリメイク版を待ちきれなくなりますね!
リメイク版 Magnum PIキャスト
ではここで、2018年版 Magnum PIのメインキャストを見てみましょう。
(キャラクター名: キャスト名)
トーマス・マグナム : ジェイ・ヘルナンデス
ジュリエット・ヒギンズ : パーディタ・ウィークス
テオドール・TC・カルバン : ステファン・ヒル
オービル・リック・ライト : ザカリー・ナイトン
勝本刑事 : ティム・カン
キャラクターの名前や設定もオリジナルとは若干違います。
例えば、主人公のマグナムには、当時シンボルとしていた髭はありません。
そして、ヒギンズは男性ではなく女性です。
そして皆さまお気づきになったと思いますが、そうなんです、日本人の刑事が登場するのです。
勝本刑事を演じるのは、日本でも大人気だった『メンタリスト』でおなじみのティム・カンです。
Hawaii Five-0との共通点
このように、キャラクター設定の変更が加わり現代版として生まれ変わったMagnum PIですが、
実は、メディアを賑わせている理由の一つに、製作側などのバックグラウンドにあるのです。
というのも、同じくハワイを舞台にしたドラマHawaii Five-0の製作総指揮であるピーター・レンコフが今回のMagnum PI の指揮を執っているのです。
現在放送されているHawaii Five-0もオリジナルがあり、リメイク版ですが、どちらの主人公もシールズ出身であったり似ているところがありますね。
ちなみに、ハワイで撮影するにあたり、Five-0で使用した現場や設備、道具なども利用されるようですので、色々な小ネタでまたファンの間では盛り上がりそうです!
オリジナルの作品が終了した頃、レンコフが10代だったこともあり、彼にとってMagnum PIを手掛けることは、長年の夢だったようです。
「マグナムが口にする言葉は、私が長い間やりたかったことです。
そして、この偉大なキャスト達と、ついにそれをやろうとしています。」
と、あるインタビューでレンコフは認めています。
そして、Magnum PIの2018年版に参加しているのはピーター・レンコフだけではありません。
なんと、『ワイルドスピード』シリーズのジャスティン・リンもレンコフと共に総指揮の一人としてこのドラマを手がけています。
オリジナルもけっこうなアクションがあったようですので、あの映画並みのカーアクションを期待しないではいられません。
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いかがでしたか?このように、オリジナルのMagnum PIを観たことが無くても、充分現代版として楽しめると確信しておススメできる理由がいくつもあります。
また、アメリカの人気ドラマに見られるのが、ドラマ同士の絡みです。
公開前にハワイで行われたプレミアムイベントのように、Hawaii Five-0とMagnum PIがハワイで起こる大事件に奮闘する…なんてエピソードも無きにしもあらず。
Hawaii five-0のシーズン9もMagnum PI と同時期にスタートするので、アメリカのファン達は両方を観るのに忙しくなりそうです。