Netflixで配信されているオリジナルドラマ「このサイテーな世界の終わり」。
前回のラストで、ジェームスとアリッサは、アリッサの父のもとへ向かうことに決めました。
今回はその道中で、とんでもない事件が起こります。
このサイテーな世界の終わりシーズン1第3話あらすじ&感想
元軍人の男から金を奪ったアリッサとジェームスは、しばらく身を潜めるためにある豪邸へと忍び込む。徐々に二人の心の距離は近づくが、そんな中ジェームスは、この豪邸の主の恐ろしい秘密に気づいてしまう。
■潜伏場所を探そう
冒頭から、床に血だまりができているというナゾの映像からスタートします。
いったいなにがあったのか…。
ホテルに泊まったジェームスとアリッサ。
アリッサはジェームスに抱きついて寝ていました。
安心しきった顔で、可愛いですね。
朝になり、ジェームスは先に目を覚まし、母と幼少期にブランコに乗っているときのことを思い出していました。
ジェームスは、アリッサの手をどけようとしますが、アリッサは目を覚まします。
“時々、彼のことをマジで好きになりそうだって思う。でもわけわかんない人だって思うこともある”
と、アリッサは揺れる乙女心…って感じの心境みたいです。
前回、元軍人のおじさんから大金を奪ったので、ホテル代の支払も楽勝。
二人はホテルを出て、原っぱを歩きます。
今後のことについて
「パパの家まで、電車で行こうか」
などジェームスが話しかけますが、アリッサは上の空。
彼女は
“パパはいやがるかも”
“パパはもう私を覚えていないかも”
など、不安に感じていたのです。
アリッサの空返事に、ジェームスが
「どうするの?電車に乗っていくんじゃないの?行く気なんだよね?」
と聞くと、アリッサは
「あたりまえでしょ!」
とキレます。
「私たち強盗したのよ。どんな公共機関も、数日隠れてほとぼりが冷めてから使うべき。とにかく、安全な所に行こう。
パパのところは遠いから、ここらへんでよさそうなところを探してちょっと休憩しよう」
そう言ってアリッサは、ずんずんと歩みを進めました。
■豪邸に侵入
その後二人は豪邸を発見。
アリッサは
「警報機は無し。ほこりが積もってるから清掃係もいない。郵便物ずいぶんたまってる。」
と、即座にチェックして、不法侵入を試みます。
(この、不法侵入に至るまでの手際の良さ…まさかこれもお父さんから習ったのか?)
「身を潜めてほとぼりがさめるのを待とうって言うのに、不法侵入するのか?」
と呆れるジェームス。
たしかにそうよね(笑)
ほとぼりが冷めるまで待つのに、さらに罪を重ねたらダメじゃんね!
しかし、アリッサは近くにあった石でガラスを割り、豪邸に侵入します。
豪邸は、かなり広々とした作りでした。
同じ本が何冊も並んでいることや、その著者の写真が飾られていることから、どうやらここは本の著者であるクライブ・コック教授の家のようです。
アリッサは、教授の写真を見て
「神経質そう。どうでもいいけど、自分の写真を飾るなんて変人だね」
と言って、噛んでいたガムを写真にくっつけました。
(たしかに、自分のソロショットの写真を飾っているなんて、ナルシストっぽくてなんだか変)
“アリッサは他人にも、他人のものにも気を使わなかった”
とジェームスが独白で語っているとおり、豪邸の中でもアリッサはお構いなし。
箱にしまってあった酒を発見し、おもむろに飲み始めます。
二人は、この豪邸でしばらく身を潜めることにしました。
その後ジェームスは食事を作り、プールサイドに座って二人で食べました。
「思ったほどまずくなかった。…本当のこと言うと、おいしかった。ありがとう。」
とアリッサ。
なんだよ~ツンデレかよ~!
アリッサに感謝されてほほ笑むジェームス。
彼の料理は、自分で覚えたものでした。
彼の父は出前ばかりだったので、自分で料理でも覚えなければ、糖尿病になってしまうところだったのです。
食べ終わった後、アリッサは「お皿洗おう」と言って、皿をそのままプールに落としました。
(なにそれ楽しそう。汚いけど)
それからリビングに戻り、レコードをかけて踊るアリッサ。
ジェームスは見ているだけでしたが、アリッサは彼をダンスに誘います。
“普段は踊らないけど、彼女の誘いは断れない。”
そう思い、立ち上がるジェームス。
しかしなかなか踊ろうとしません。
アリッサは、彼は自分に見られているのを気にして踊らないのだと考えたのか
「ねえ目を閉じて。見ないから」
と提案し、二人とも目を閉じて踊ります。
目を閉じて、踊り出すジェームス。
アリッサは途中で目を開けて、彼の踊りを見ていました。
“この人すごくかわいい。でも向こうからは何もしてくれないから”
そう思い、アリッサは踊るジェームスを捕まえてキス。
ジェームスもキスを返します。
な、なんと…!!!!
今までジェームスは、アリッサにされるがままの状態ばかりで、自分から何かアリッサにスキンシップを取るなんてことなかったじゃないですか。
酒が入っているからなのか!?なんなんだ!?
■すれ違う二人
その後アリッサはジェームスをソファに座らせ、オーラルセックスを試みます。
最初はジェームスも気持ちよさそうにしていたものの、彼は突然
「ああ、もうやめて。あいつ(教授の写真)を見たら萎えた」
と彼女を止めます。
アリッサは
「私が欲しいんじゃなかったの、うそつき。くそったれ!」
と憤慨。家を出て行ってしまいます。
ジェームスは、本当にアリッサが欲しかったのに…。
“僕はあまり感情が無い。長い間、感情を消すことが得意だった。努力しなくても無になれた”
きっと今までのジェームスなら、アリッサが出て行ってしまっても何も感じなかったのでしょう。
しかし、彼はアリッサに謝りたいと思ったのか、庭の花壇から花を取り、棚にあったグラスにさして花瓶を作ります(発想が可愛い)。
このシーンで、なぜか棚に大量の漂白剤があったのが気になりましたね…。
一方、家を飛び出したアリッサは、ジェームスにがっかりしていました。
“この世界は最低。それを忘れるために私は常に忙しくしていたい。ジェームスもそうだと思っていた”
彼とは分かり合えると思って、彼のことを好きになりかけていたのに、裏切られた気分になったんですね。
そんなとき、彼女は通行人の男性・クリストファー(通称:トファー)から話しかけられ、しばし話します。
会話の最中、アリッサは突然トファーにキス。
そして、彼を連れて豪邸に戻ります。
物音がしたので、アリッサが帰ってきたと思い、花瓶を持ってスタンバイするジェームス。
しかし彼女は男連れ。しかも
「私、彼と上の階でセックスするから」
と言って、彼女はすぐ2階へ行ってしまいました。
アリッサ的には、自分を裏切ったジェームスへの当てつけみたいな感じでしょうね。
彼女に謝ろうと思っていたのに、花瓶を持って立ち尽くすジェームス。
“彼女といるうちに感情が芽生え始めた。彼女のせいだ。すごく不愉快だった”
とジェームスは独白で語っています。
ジェームス、それが恋だよ!あと多分嫉妬とかだよ!!!
あとジェームスが、アリッサが脱ぎ捨てた上着をソファにかけてあげてたのが可愛かったですね。
ジェームス、なんだかんだで優しい子や…。
■豪邸の主の、恐ろしい秘密
2階の寝室に行った、アリッサとトファー。
トファーは
「隠し撮りとかしてない?誰かが出てきて、僕を淫行で捕まえるとか」
とビビりますが、アリッサは早速服を脱ぎながら
「くだらないこと言わないで。さっさと始めよう」
と誘いました。
“彼女に意表を突かれた。時を待つしかない”
再びナイフを出しては、しまうジェームス。
え…待って…ジェームスもアリッサを好きになりかけているのではと思っていたけど、やっぱり獲物としか見ていないの?どうなの?
一人暇になったジェームスは、リビングを漁ることにしました。
すると、小さな箱とビデオカメラを発見。
箱の中身は、恐ろしいものでした。
なんと、拘束され暴行を受けた女性のポラロイド写真が何枚も出てきたのです。
ビデオを再生してみると、そこには暴行の現場の映像が…。
見ていられず、再生を止めるジェームス。
「うそだろ…」と目を疑います。
ジェームス、人を殺してみたいとか考えているのに、実際の映像とかは無理なんだね~と思ってしまいました。
それとこれとはもしかすると別なのかもしれないけど。
一方その頃アリッサ。
トファーはすっかりアリッサを気に入った様子でしたが、アリッサは
“こんなのむり、全然むり。”と急に萎え、
「ちょっとごめん。気が変わった。私やりたくない」
とトファーを拒否。
「おい、冗談だろ。ひどいぞ。頼むよ、君が気に入ったんだ」
とトファーは懇願しますが
「なら私の意思を尊重して出て行ってちょうだい」
とアリッサ。
「君を思いきり罵りたい!」と捨て台詞を吐きつつも、トファーは素直に出ていきました。
…これ、トファーが良いやつでよかったよね。
下手したらアリッサ、襲われたり怖い目にあったりしかねないじゃないですか。
アリッサまじで、もうちょい自分の身を案じたほうがいいぞ。
■大事件
その後ジェームスは寝室の前まで行き、アリッサに声をかけますが、彼女は
「ほっといて!」
と突っぱねます。
アリッサは
“途中からセックスが拷問になった感じ。まじで突然に”
と、最悪の気分だったのです。
“彼女が眠るまで待った。”
ジェームスは寝室の前に座り、教授の本を読んだり、靴に隠したナイフに手をかけたりしながら時が過ぎるのを待ちました。
しばらく経ってからそっとドアを開けて、中を確認すると、アリッサはすっかり眠っていました。
“目を閉じた彼女は穏やかな表情に見えた”
ジェームスは寝ているアリッサのそばにしゃがみ、じっと見つめます。
そして床に寝て、彼女の手に触れました。
…ジェームス、アリッサのことを愛おしそうに見ているよう感じがしたんですがどうでしょう。殺意もなくなったように見えました。
ジェームス自身も、殺したい気持ちと、恋かも…みたいな気持ちで揺れているのかしら。
そんな中、なんと家の主である教授が帰ってきてしまいます!
やばいやばい!大ピンチよ!
家の中は荒れ放題なので、当然教授は誰かが立ち入ったことにすぐ気づき、2階へと向かいます。
物音に気付き、ベッドの下に隠れるジェームス(いやいや、寝ているアリッサも起こしてあげて!)
その後、寝室に教授が入ってきて、アリッサは目覚めます。
「どうやって入った?…別にいいんだ。ただちょっと驚いただけだ。寝る場所に困っているのか?大丈夫だ。君一人か?」
そう話す教授は、一見優しそうな口調ですが、アリッサが
「はい(私ひとりです)」
と答えると態度が豹変します。
「そうか。下をずいぶんと散らかしてくれたじゃないか。私のオートミールまで食べたな、ふふふ。まあまあじっとしてろ」
そう言って、彼女の手首を握ったのです。
「お願い、やめて」
そう懇願するアリッサに
「何を?おい、手荒にされたいか?なるほど処女か」
とニタつく教授。そして彼女を殴り、襲い掛かりました。
ジェームス~~!!!助けて~~~!!!
と思いながら見ていたら、ジェームスがやってくれました。
なんと、教授の首を後ろからナイフでざくりと刺したのです。
しかも、頸動脈にジャストミート!
教授は床にたおれ、大量の血が流れ出ます。
(冒頭の血だまりは、教授の血だったのね)
呆然と見つめる二人。
「本当は処女なの?」とジェームスに尋ねられ
「そうよ」と答えるアリッサ。
「僕も」とジェームスが言うと
「そんなのわかってるよ」とアリッサは言いました。
…というところで、第3話は終了です!
重なる罪と、縮まる心の距離
第1話で父親を殴って車を奪い、第2話で元軍人のおじさんから財布を奪い、第3話では不法侵入に加え、教授を殺してしまいました。
ジェームスが教授を刺したのには本当にびっくりしましたね。
アリッサを守ろうとしてのことなのかな。
とすると、めちゃくちゃ愛が芽生えてるじゃん!って感じですけど。
ジェームスとアリッサが、お互いがお互いをどんどん好きになっているのでは?というのも見どころですね。
この要素だけなら普通の恋愛ドラマなのに、それプラス逃避行や、犯罪要素なんかもあるのでほんと見ていて予想がつかず、飽きないドラマだなーと思いました。
しかし、強盗のほとぼりを冷まそうと、豪邸に身を潜めたつもりだったのに、まさかその潜伏先でさらに大きな事件を起こしてしまうとは…。
この先二人の旅はどうなってしまうんでしょうか。
「このサイテーな世界の終わり」シーズン1第3話のネタバレあらすじはこちら↓
Netflix「このサイテーな世界の終わり」シーズン1第4話ネタバレあらすじ&感想