NetFlixで配信中の人気ドラマ「13の理由」。
前回、衝撃のラストシーンで終わったので、続きが気になって連続で見てしまいました!
13の理由シーズン2第12話あらすじ
第十二話「写真が入った箱」
銃を持ち混乱しているクレイを止めるジャスティン。そしてジャスティンは証言することを決め、法廷に立つ。
ブライスがレイプしたことを証言するが、ジャスティンが薬物中毒であるという事実も同時に追及されてしまう。
一方、アレックスやクレイは、今までの脅迫の犯人にたどり着き、奪われた「写真が入った箱」を取り戻そうとするのだが…。そしてついに、裁判の評決が出る。
13の理由シーズン2第12話の感想
ジャスティンの成長
さて、前回クレイが銃を持ってブライスの家に行き、そこにジャスティンが現れてクレイを何とかなだめようとする…というシーンで終わっていました。
「一体どうなっちゃうの!?」と気になりすぎて、11話から連続して12話を見てしまったわけですが、いやーよかった!
ジャスティン、偉かった!よくぞクレイを止めてくれました。
薬物中毒で路上生活をしていたのに、クレイを助けられるまでになって…。
ジャスティンはシーズン2を通じて、最も成長している登場人物なんじゃないかなと感じますね。
ジャスティンの証言、ブライスとの関係性
そして、ジャスティンは裁判の証言台に立ちます。
写真が入った箱も無くなってしまった。
クロエは、ブライスのレイプを証言できなかった。
こんな状況で、ブライスを告発できるのは自分だけだと奮起したからです。
証言することを決めたジャスティンに、弁護士であるクレイの母は「証言をするリスク」について話します。
「クレイは、ジャスティンを助けたいなら、今は聞かないでちょうだい。あとでジャスティンから聞くのは構わない。」
と言って、ジャスティンにだけ話すのですが…。
その後ジャスティンはクレイに対し
「1日の流れを言われただけだった。リスクについてはお前も知っていることだらけさ」
とだけ伝えるのですが…。
この「リスク」が何を意味するのかは、今回のラストで明らかになります。
さて今回、ジャスティンとブライスの友情についても明らかになりました。
幼いころから貧しく、いじめられていたジャスティンに手を差し伸べてくれたのは、ブライスでした。
小学校3年からの友達を裏切って証言することになる。
その重圧は、ジャスティンにとってはかなり辛いものだったでしょうね。
クレイにジャスティンが「リスク」について話すシーンでも、ジャスティンとブライスの仲がうかがえるやりとりがあります。
証言に備えてスーツ姿にネクタイを結ぼうとするジャスティンですが、なかなか結べません。
そして
「ネクタイは、いつもブライスがやってくれていた。俺は結び方を知らない」
と言うのです。
どれだけジャスティンがブライスに頼っている状態だったのかが見て取れるセリフですよね。
貧しくいじめられていたジャスティン。
そこに手を差し伸べて友達になってくれた、裕福なブライス。
「ブライスとの友情にしがみついていた。俺にはそれしかなかったから」
とジャスティンは言っていますが、家庭にも問題があって、貧乏なジャスティンには、ブライスとの友情を保つことでしか、学校で生き抜いていけないという思いが強かったのだと思います。
それから、ジャスティンは法廷で証言をします。
ブライスとの友情は、忠誠心と恐怖心に基づいていたこと。
ブライスは女性に対しても、恐怖心に基づき征服するのを楽しんでいたこと。
ブライスはいつも女性を口説き落としたことを自慢し、自分と寝た女の子を尻軽と蔑んでいたこと。
寝たなら絶対自慢するはずだから、ハンナと寝たのはデタラメだということ。
自分とハンナとのこと。ハンナがとても明るく親切だったこと。
ハンナと自分の関係がブライスにバレてしまい、男同士の友情や見栄から、公園でデートした時の写真をブライスに見せてしまったこと。それを、ブライスに拡散されたこと。
「ブライスは、嫉妬したんだと思います。
それか、残酷なだけか。なぜああいう写真を拡散なんてできるのか。」
と、ブライスがよく横暴に振舞うことを証言しました。
パーティーの夜、ブライスがジェシカをレイプした時のことについても、正直に話します。
「ジェシカを助けようとしたけど、追い出されてカギをかけられた。
ブライスの行為を聞いているしかなかった。
警察や助けを呼ぼうと思ったけど怖かった。
親友や恋人、僕の人生のすべてを失うのが怖かったのかもしれない。
結局失ったけど。一生後悔します。」
と、包み隠さずすべてを明らかにしたのです。
…ここまでは良かったものの、当然学校側の弁護人は、ジャスティンが証人として問題ないかどうかということについて、つまり彼の薬物中毒について厳しく追及します。
この追及により、ジャスティンは正直、劣勢の立場に追い込まれます。
さらに、裁判についてのネット記事でも、ジャスティンは「ヤク中」だと書かれるばかり。
肝心のジャスティンの証言については、書かれませんでした。
ジェシカもその記事を見て、
「ハンナは法廷で悪者扱いよ。裁判なんてもういや」
と落胆します。
写真が入った箱
…さて、ジャスティンの証言も空振りに終わってしまい、クレイは奪われた写真を取り戻すしか手立てはないと考えます。
そして、今までの脅迫の犯人…モンゴメリと対峙するのです。
道でクレイを殴ったのも、アレックスにターゲットの紙を送ったのも、ザックのカバンにネズミの死骸を入れたのも、トニーの車を壊したのも、モンゴメリの仕業でした。
モンゴメリを取り囲む、脅迫された面々。
中でも一番怒りが大きかったのはアレックスでした。
「黙って写真を渡せば見逃してやる。」
そう言ってアレックスは、銃(皮肉にも、モンゴメリが脅迫のために、アレックスに贈ったもの)をモンゴメリに向けます。
「ここには写真はない」
そう言うモンゴメリにアレックスは付いていきます。
ですが、付いて行った先で明らかになったのは、まさかの事実でした。
写真が入った箱が奪われた件については、モンゴメリが犯人ではなかったのです!
モンゴメリは、その場を切り抜けるための嘘で、箱があると言っただけなのでした。
これには見ているこちらも唖然とさせられてしまいました…。
てっきり、写真の入った箱を奪ったのは、ブライス陣営側の人間だと思っていましたからね。
じゃあ一体、だれが奪ったんでしょうか…?
戦うことを決めたジェシカ
「写真の入った箱は行方知れず」ということを、アレックスとクレイはジェシカに伝えます。
そして
「僕らは味方だ。君を信じてる」
「半年前僕がテープを焼くと言ったら君は止めた。ハンナの話は広めるべきだと。
君の話もだ。もう恐れなくていい。それに、寂しくてもひとりじゃない」
と声をかけるのです。
アレックスとクレイの後ろには、ジャスティンやトニー、ザック、コートニーなど、みんなの姿がありました。
それを見て笑うジェシカ。
「私が立ちあがったら全てが変わる」
と奮起し、ついに警察へ行きます。
そして、ジャスティンとジェシカは、レイプの件について警察で話すのでした。
この、全員勢ぞろいして「ジェシカの味方だ」と伝えるシーンは、とても良かったですね。
過去には、憎みあっていたような間柄だったのに、ハンナのため、正義のためにみんなで共闘する。
一人では戦えないけど、みんなでなら戦える。
重苦しいドラマの中で、希望に満ちたシーンだなと感じました。
裁判の評決
さあ、今回のクライマックスは、裁判の評決です。
…結果は「被告には責任なし」。
つまり、学校側の責任は問われなかったのです。
皆さんはこの結果、どう思いましたか?
…正直、私は、悔しいけれどこれまでの裁判の流れを踏まえると、仕方ないのかなと感じてしまいました。
学校側の弁護人が主張していたとおり、ハンナの自殺は学校での問題だけでなく、家庭問題も深くかかわっています。
ハンナが自殺に至った理由はかなり複雑で、一概に学校に責任があったか?と問われると、そうではないようにも思えます。
…ただこれは、裁判の陪審員には見えていないことなのでしょうがないですが、学校に問題があることは確かだとは思います。
そう思ってしまったシーンが、今回のポーター先生と校長とのやりとりです。
ポーター先生は契約打ち切りが決まってしまったので、リスクの高い子たちのリストを作って「次が起こらないように」と校長に託します。
ところが、校長はそのリストを適当に机にポンと置くのです。
このシーンを見た時、私はものすごく腹が立ちました。
ハンナのことがあったのに、学校は何も変わっていない。
生徒たちは、多かれ少なかれ変わりました。
助け合い、共に戦うようになりました。
でも、学校の「我関せず」の態度は全く変わらないまま。これにはかなりムカつきましたね。
…あっさり閉廷し、呆然とする面々。
しかし、ここからまさかの展開が。
なんと、ブライスが婦女暴行容疑で逮捕されました。
さらに、ジャスティンも共犯の容疑で逮捕…。
そう、クレイの母からジャスティンが聞いていた「リスク」とはこのことだったのです。
いやいや、つらすぎる!つらすぎるよジャスティン!!
ジェシカのためにここまでするなんて…。
前回に引き続き、衝撃のシーンで幕を閉じた12話。
いよいよ次は最終話。どんな展開が待ち受けているのでしょうか…!
【13の理由】シーズン2第13話あらすじ&感想はこちら↓
【13の理由】シーズン2第13話(最終話)あらすじ&感想