ハンニバル シーズン1第2話あらすじ&感想

第1話で一気に引き込まれてしまったドラマ「ハンニバル」。

第2話も面白かったです!

ハンニバル シーズン1第2話あらすじ

第二話:「 Amuse-Bouche (アミューズ・ブーシュ)」

ウィルは、連続少女誘拐殺人事件の犯人であるホッブスを射殺してしまったという事実に苛まれていた。

そんな中、新たな事件が起きる。地面から生えた無数の手。

埋められた人体には、きのこがびっしり生えていた。

異常事件を捜査する、ウィルやジャックなどFBIの面々。

その現場には、こっそり記者のフレディが紛れ込んでいた。

フレディが事件やウィルのことについてまとめた記事をネットにアップしたことにより、

事件は思わぬ展開を見せる。

ハンニバル シーズン1第2話「Amuse-Bouche (アミューズ・ブーシュ) 」感想

 

今回のサブタイトルは「Amuse-Bouche (アミューズ・ブーシュ)」。

これは、フランス料理における、

食前酒と一緒に出される「突き出し」のようなものなのだそうです。

これから出てくるコース料理の前段階として、

お客さんに食べる準備をさせるものという意味合いがあるらしいです。

確かに、今回の話は

これからもっととんでもないことが色々起きるんだろうなあ

ということを予期させるような内容でした。

連続少女誘拐殺人事件の犯人であるホッブスを射殺したということに苛まれ、

ホッブスの幻覚をたびたび見るようになってしまったウィル。

ウィルだけでなく、友人のアラーナや、

捜査に協力してほしいとウィルに頼んだFBIのジャック・クロフォードも、

ウィルを「深入り」させてしまった罪悪感に苦しめられていました。

ウィルを苦しめたくは無いが、FBIの捜査の助けにはなってほしいと考えるジャック。

ウィルにはセラピーが必要ということで、ウィルはレクター博士のもとに通うことに。

そんな中、また新たな事件が起きます。

 

今回の舞台は森の中。

森で遊んでいた少年たちが、地面から突き出た無数の手を見つけます。

第1話でもそうでしたが、

殺人現場の様子がなんだか芸術的で、怖いけど惹かれる

邦画で例えると『ミュージアム』のような感じ。

まるで芸術作品のような殺人現場で、

脳裏にこびりついてしまうあの感じです。

 

捜査班が遺体を地面から掘り出すと、

複数の遺体すべて、体からきのこが生えていました。

体からきのこが生えているって、今まで見た事無いですよ。

 

生えるんですね、人間の体から、きのこ。

 

今までなんとなくきのこを食べていたけど、

きのこって菌なんだなあと考えると、ちょっと不気味ですね。

そういえば私の友人がきのこ嫌いなのですが、

その理由が「だって、菌じゃない!」でした。

その理由を聞いたときは笑ってしまったけど、

このドラマを見た今なら少し気持ちがわかるかも…。

しかし、こんなエグい遺体を見ているのに

園芸だわ」とか「椎茸ある~?

なんて冗談を飛ばせるFBIのビヴァリーさん、強心臓すぎますね(笑)。

第1話で、ウィルが共感能力を使って犯行現場に没入しているさなか、

空気を読まずにウィルに話しかけてきたときは

なんだお前は!

と思いましたが、

実際警察で働くならこれくらいメンタル強くないとやっていけないのかも。

もう一生きのこ食べれない~!ってなりますよね、普通は。笑

そんな、エグい「園芸」現場にこっそり紛れ込み、

警官に質問しまくりひそかに写真も撮るアヤシイ女性。

 

この人が今回のキーパーソン、記者のフレディです。

 

現場でウィルの「共感」能力を目の当たりにして、

彼を追いかけよう!と思ったらしく、

ウィルがレクター博士の精神科へ足を運んだ時も、

ウィルの直後の診察時間を予約して、こっそり二人の会話を録音。

しかし、スマートなレクター博士は、

彼女が本当は患者では無いこと、会話を録音していたことを見抜きます。

さすが頭が良い!

静かな表情でフレディに怒りつつ、録音データを消去させます。

そして博士、フレディに向かって

君はとても無礼だ…どうしたものかな

 

とぽつり。

 

…というシーンからの、

レクター博士がジャックと一緒にお肉を食べているシーン!!

 

 

 

いやいや、何の肉ですか!?

 

フレディにさっき「どうしたものかな」って怒ってましたよね?

彼女をどうしたんです?

ジャックには「豚の腰の肉です」と説明していたけど何の肉ですか博士。

ジャックも美味しそうに食べているけども、

大丈夫ですか!!

ドラマ上は、

レクター博士=食人鬼という描写が未だ出てきていないものの、

我々の認識としてはハンニバル・レクターといえば食人鬼なわけですから、

いちいち勘ぐって見てしまいますよね。あー怖い。

 

 

さて、場面は変わって、土に埋まっていた遺体の分析。

・被害者はみな糖尿病患者で、昏睡状態にして生き埋めにされた

 

・人を昏睡状態にできる=犯人は医療従事者?

 

・人を肥料にして、キノコを育てている=肥料を掘り起こしてしまったので、また新たに畑を作るはず…

 

という推理にたどり着きます。

 

今回の犯人は、薬剤師の男でした。

普段は薬剤師さんやお医者さんを疑うことなんてしないけど、

やろうと思えばやれるんですよね、彼ら…。

そう思うと怖いなあ。

薬剤師さんに出されものなら、

変な薬だなんて思わないですよね…怖い…。

 

ウィルとFBIは犯人の勤務先までたどり着きますが、

犯人は車を残して逃げてしまっていました。

犯人が直前まで見ていたであろうパソコンには、

あのアヤシイ記者・フレディのサイトが。

犯罪を取り上げたサイトで、ウィルのことも

・FBIは壊れた心の人物を雇い追跡させている

・ジャックの足手まとい

など、あること無いこと書かれていました。

例の畑で捜査しているようすの写真も載っていたのです。

それを見て「FBIが捜査している!逃げなくては」と犯人は逃走してしまい、

FBIは犯人を取り逃がしてしまったわけです。

 

…って、記者の女性、戦犯過ぎませんか!?

もう、最悪ですよね。

ウィルは確かにもう精神状態ボロッボロですけどそれでも頑張っているわけだし、

変な記事でウィルをこれ以上追い詰めないでくれよ~!

ウィルが頑張って共感能力で推理するから事件の捜査が進展しているのに…。

本当にひどい。

挙句の果てに、サイトのせいで犯人取り逃がしてしまいましたからね。

 

そりゃサイトを覗いたレクター博士も「悪い子だね」とつぶやきますよ。

博士、その「悪い子」をどうしたんでしょう…?

 

と思ったら、次のシーンで普通に生きてました、フレディさん!

なんだよ~~レクター博士とジャックが食べていたのは、

本当に豚肉だったのか~!

安心したような、がっかりしたような。笑

 

ジャックさん率いるFBIは、フレディさんを一旦確保。

しかし、もう二度と捜査妨害はしないこと・現場には立ち入らないことを条件に、

捕まえないでおきます。

…こんな最悪記者を、捕まえないで放流しておいて大丈夫か??

と思ったら、

案の定「あのときこいつを捕まえていれば…!

という展開になりましたね(笑)

フレディのもとに、

今回のキノコ事件の犯人・スタメッツがやってきて

「ウィルのことを教えろ」と迫り、

フレディはスタメッツに、ウィルのことを色々と喋ってしまいます。

 

…ウィルが、前回の事件の罪悪感から、アビゲイルの病室に入り浸っていることも。

 

今回の犯人・スタメッツは

・ウィルなら、殺人犯に共感してくれるから、自分の気持ちもわかってくれるはず!

・ウィルは、アビゲイルと繋がりたいと思っているはず!

という考えから、病院関係者に扮してアビゲイルを連れ去ろうとします。

 

しかし、それをウィルが阻止!

スタメッツの肩を撃ち、動きを止めました。

ウィルに「君ならわかってくれるはず」と迫るスタメッツ。

実際「自分の考えをわかってほしい」と暴走する犯罪者の人って多いんでしょうね。

特にストーカーとかは、その性質が強いですよねー。

 

このシーンを見て私は

「ウィルは、殺人犯に“共感”して、相手の立場で考えることができるけど、

気持ちがわかるだけで、同感と思っているわけではないぞ!スタメッツ、残念だな!」

と思ったのですが、

ウィルがレクター博士と話す次のシーンを見て、少し戸惑いました。

ウィルが、闇に染まり始めているのでは…?

ということがわかるからです。

 

ウィルは、ずっとホッブスの幻覚に苛まれていました。

射撃の練習をしていても、畑の捜査をしていても、ホッブスの遺体の幻覚が見える。

アビゲイルの病室で寝ているときは、病院の廊下に鹿が歩いているという夢を見た。

 

私や、ほかの視聴者も

「ウィルは、自分がホッブスを殺してしまったという事実に苛まれているのだろう(自分も殺人犯と同じじゃないか、と苦しんでいるのでは)」

と思っていたことでしょう。

 

しかし、レクター博士は

ウィルを悩ませているのは、ホッブスを殺して痛快だと感じる自分では

と指摘します。

 

それに対してウィルも

「(ホッブスを撃ったのは)正当だと思った。だからここにいる。

欲求で泣く、人命のために殺したと思いたくて」

と返すのです。

 

たしかに、ジャックはウィルに対し

「人を撃てずにFBIを辞めた君が、今回はホッブスを10発も撃った。君のことが心配なんだ」

と声をかけていました。

ウィルは前回の事件のあと、射撃の練習をたびたびしていました。

「捜査に前向きになったのかな」

と思いながら見ていたのですが、

これも、もしかすると銃で撃つことに痛快さを覚えた結果だったのでしょうか…。

 

殺人犯に共感して捜査するうちに、

その闇にウィルも吸い込まれそうなのかもしれないですよね。

確かに、周りに暗い人が居ると、

自分の気持ちも暗い方向へ引っ張られたりしますもんね。

ウィルくらい、とことん殺人犯の気持ちに没入することが続いていたら、

気持ちを持って行かれそうになるのかも。

「共感」しているだけであり「同感」ではないという線引きができている状態が崩れつつあるのかも…

めちゃくちゃウィルが心配ですね。

 

そんな、沈みゆくウィルの「パドルになろう」と申し出るレクター博士。

 

それは心強い。でも、あなた食人鬼なんですよね…?

 

と全視聴者が思ったであろうところで、2話はおしまい!

 

どんどんウィルが追い詰められてますし、

レクター博士との絡みも今後もっと増えそうですね。

まさに食前の「突き出し」のようなお話でした。

本当に続きが気になるシリーズですね~!

ハンニバル シーズン1第3話の感想&あらすじはこちら↓
ハンニバル シーズン1第3話あらすじ&感想

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