Huluで配信中の海外ドラマ「ハンニバル」。
毎回、惨殺事件の死体がかなりショッキングで、
語弊を恐れず言えば「芸術的」にも見えるのですが、
今回紹介する第5話は特に「なんだこれは」と目を疑ってしまうような死体が出てきて、
非常に衝撃的でした。
ちなみに「ハンニバル」シーズン1の各話サブタイトルは、
フランス料理の名前が付けられていますが、
第5話の「Coquilles (コキーユ)」は貝殻を器にしたグラタンだそうです。
ハンニバル シーズン1 第5話あらすじ
第五話:「 Coquilles (コキーユ)」
ウィルは、捜査のストレスから夢遊病に苦しめられていた。
レクター博士から「PTSDでは」との指摘も受ける。
そんな中、新たな惨殺事件が発生。
背中の肉を切り取り、天使の羽のように見立てられた死体。
ウィルはこの事件の犯人を理解できないことに苦しみ、
そのさなかにも第2、第3の事件が起こってしまう。
一方ジャックは、妻の態度が冷たいことに疑問を感じていた。
しかしふとしたきっかけから妻が肺がんを患っていることに気づいてしまい、深く苦しむ。
ハンニバル シーズン1第5話「Coquilles (コキーユ)」感想
話が進むごとにウィルがどんどん窮地に追い込まれていくこのドラマですが、
今回はFBIのジャックに関しても苦しい展開が待ち受けていましたね。
これまでのジャックと言えば、どちらかというと「血も涙も無い」ような印象でした。
事件解決を急ぐあまり、ウィルの精神・体力の消耗を気にせず、
捜査に引っ張り込んでいるような人だったからです。
夢遊病に苦しむウィルに対し、レクター博士は
「ジャックは目的のためなら君を追い込む」
「ジャックは君を深入りさせないと言ったが、制御できていない」
と話しますが、残念ながらその通りですよね。
(話が逸れますが、このシーンのレクター博士、朝だからか髪がセットされていなくて、
前髪をふわっと流した感じでものすごくかっこよかったですよね…
いや、危ない人物なのだろうから、惚れ惚れとしてしまうのはマズいのですが)
レクター博士は、そんなジャック夫妻を食事に招きます。
夫妻と話すなかで、妻がガンを患っていることに気づくレクター博士。
(匂いでわかったの、すごいですよね…でも実際、そういった能力を持つ人はいるみたいですね。ガンを見つける犬とかもいるみたいです)
ガンを患っていることを心配性のジャックには伝えたくないと悩む妻を、
レクター博士は診るようになります。
この食事のシーンで少しどきっとしたのが、イチジクです。
レクター博士はジャック夫妻に、冷たいフォアグラと、温かいイチジクを振舞いましたが、
一瞬イチジクではなくザクロに見えたので肝が冷えました。
ザクロといえば、人肉の味がするという俗説もあるんですよ。
イチジクじゃなくてザクロだったら、いよいよ本当にレクター博士怖いな!!!
となっていましたね(笑)
それと、食事の席でのレクター博士の発言もいちいち怖かった。
「道徳的な精肉業者から肉を仕入れています。余計な苦痛は与えていない」
…って、
道徳的な精肉業者とは一体なんなのでしょうね。
その肉って、なんの肉なんでしょうね。
「(ローストポークは)傲慢なブタを使ってます」
…傲慢なブタって何なんでしょうね!
本当に豚ですか?
人を罵倒するときにも「ブタ」って言うじゃないですか。ああ怖い。
そんな中起きた、今回の事件。
ジャックもウィルに「今回のはすごいぞ。覚悟はいいか」というようなことを言ってましたけど、
本当にどぎつい死体でしたね。
「背中の肉を切り取られ、天使の羽のようにされている」
死体なんて見た事ないですよ。
異常な事件がたくさん出てくるドラマですが、極めて異常です。
しかも「皮を剥がれてから15分間は生きていたのでは」という見立て。
想像しただけでもかなりの苦痛です…。
この事件の犯人像をうまくつかめないウィル。
しまいには、ジャックと激しく対立してしまいます。
ビヴァリーも言ってましたけど、ウィルがジャックに対して
「じゃあ自分で考えてみろよ!行動科学課長ならお手のものだろう」
というようなかなり反抗的な態度をとったのは意外でしたね。
相当追い込まれてたんだな、ウィル。
そりゃそうですよね、
夜も眠れず、2~3時間ごとに起きてしまい、しまいには夢遊病にまでなってるんですもん。
気づいたら屋根の上に裸足でいるの、超怖いですよね。
でも、さらっと見たときは
「ウィル、ついにたまっていたストレスが爆発したんだな」
としか思わなかったのですが、
よくよく考えるとレクター博士がウィルの中の
ジャックへの敵対心を膨らませたというようにも捉えることができるんですよね。
ウィルが夢遊病に悩んで、レクター博士のもとを訪れた時、
博士はジャックのことをかなり責めるような発言をしていましたし。
…となると、ウィルとジャックを引き裂いて、
捜査がうまく進まないように仕向ける、
レクター博士の操作が働いているのでしょうか。怖い。
捜査を進める中で、犯人と思われる男にたどり着き、その妻から話を聞きます。
「彼は重い病気を患っていた。私も寄り添おうとしたけど、どんどん私を拒絶するようになったの…」と話す妻。
それを聞いて、ハッとするジャック。
ジャック自身も、妻から最近冷たい態度をとられていました。
何か隠し事があるとは思っていたが、まさか妻も何か病気を…?
と気づいてしまったのです。
このシーンは見ていて辛かったですね。
今までジャックに対しては「ウィルをもっと丁重に扱え~!」という目線でしか見れていなかったのですが、
ジャックの私生活とか、妻が肺がん(それもステージ4)に苦しんでいるという一面を見て、
この人も鬼じゃないんだよなあ…と感じました。
最終的に、苦しむジャックにウィルも寄り添おうとしていましたね。
ここまでが第5話でした!
ウィルもジャックもどんどん追い込まれて、
レクター博士のアブナい部分もだんだんと見えてきました。
ますます今後の展開が楽しみです!
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ハンニバル シーズン1第6話あらすじ&感想
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